2013年01月29日

「AKB48」の新曲「So long!」のミュージックビデオは大林宣彦監督が担当〜新潟県長岡市で撮影。映画「この空の花-長岡花火物語」の続編的な仕上がり。東日本大震災の被災地にエールを送る内容

solong.jpg


2月20日、アイドルグループ「AKB48」の新曲「So long!」が発売されます。
現在、NTTドコモのCM『応援学割「AKBダケ」篇』で使用されている曲です。
この曲のミュージックビデオが、このほど完成しました。


このミュージックビデオは、大林宣彦監督(75歳)が撮影しました。
撮影は、新潟県長岡市で行われました。
大林監督の作品「この空の花-長岡花火物語」の続編的な仕上がりとなっています(地元新聞より)。



(【PV】So long ! ダイジェスト映像 / AKB48[公式] - YouTube)

MVの舞台は新潟県の中越高校。
女優になることが夢の夢(渡辺麻友)は、東日本大震災で被災し福島県南相馬から転校してきた未来(松井珠理奈)に出会う。
未来は夢をはじめ、中越地震を乗り越え長岡で暮らすクラスメイト、鯉屋の娘・あゆ(島崎遥香)、団子屋の娘・栞(大島優子)、花火師の娘・そら(高橋みなみ)、造酒屋の娘・あかり(板野友美)、パソコンが得意な季衣(柏木由紀)らと触れ、ある決断をする…といったストーリーが展開される。



(大林宣彦監督作品 映画「この空の花」 予告編 120秒バージョン - YouTube)



新曲「So long!」のCDに付いてくるミュージックビデオは、64分の短編映画仕立てです。
東日本大震災の被災地にエールを送る内容になっています。
昨年11月、新潟県長岡市を中心に撮影を行いました。


戦災、中越地震から復興してきた長岡の様子を描き、大林監督作品「この空の花」の続編的な仕上がりとなっています。


このミュージックビデオは、原発事故の影響で福島県相馬市から新潟県長岡市へ避難してきた「未来」と「夢」が親友になるストーリーです。
悲しみから目を逸らさず立ち上がってきた長岡の人々と触れ合い、故郷・福島の再生を誓う姿を描いています。


「未来」と「夢」をそれぞれ、松井珠理奈さん、渡辺麻友さんが演じています。
高校教師役は、映画「この空の花」で教師役を務めた高嶋政宏さんです。


大林監督は語ります。

「AKBの諸君と仕事することが楽しくてアイディアがどんどん沸いてきてね、なんと64分の劇映画を作ってしまいました」


「若い人や未来を生きる人たちに、ひいお爺ちゃんが体験したことや学んだことの全てを伝えたい。
そして彼女たちが新しい未来を作るための力になってほしいと思いながら作りました」


「映画『この空の花』の物語は終わっていない。
AKB48を通して、長岡の志をより深く伝える。
若い人達に、復興の道筋を考えてもらいたい」



撮影は、地元のフィルムコミッション「長岡ロケなび」や長岡観光コンベンション協会などが協力しました。


撮影地として、長岡造形大学のキャンパスを中心に、水道公園、山古志地域が使用されました。
また、長岡花火大会の映像も使われています。


●長岡ロケなび - Nagaoka Film Commission
http://locanavi.jp/


●「長岡まつり協議会|花火王国新潟の長岡大花火大会情報満載!
http://nagaokamatsuri.com/index.html


※※※


大林宣彦監督と言いますと、「時をかける少女」、「ねらわれた学園」など、新人アイドル・新人女優を主役にした映画作品で有名です。


また最近では、大分や長野、新潟などを舞台にした映画を製作しています(大林監督はこれを「ふるさと映画」と呼んでいます)。


その二つのエッセンスが組み合わさったものが、今回のミュージックビデオと言えましょう。


桁違いに売れるアイドルグループのCDに添付されるのですから、多くの方々が観ることでしょう。
若い子達がこのミュージックビデオを観て、どのような感想を抱くのかが楽しみです。
いつか、テレビでもオンエアされるといいですね。

Posted by kanzaki at 2013年01月29日 22:30