2013年01月30日

日本画制作日記〜ヒマワリの花びらを彩色中

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この前の日曜、日本画教室へ行ってきました。
引き続き、ヒマワリの絵を彩色していました。


今は、ヒマワリの花びらの彩色中。
花びらの黄色は、今のところ4色を使って彩色しています。


●使用した岩絵の具:
・淡口岩黄(薄い黄色)
・紅華(夕張メロンみたいな色)
・山吹色(茶色に近い)
・黄土(山吹色よりもっと茶色)


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まだ、光の向きや、重なりあった花びらの影の部分とかは考慮していません。
そのあたりの色の加減は、彩色が進んできたら反映させるつもりです。
その際は、もっとたくさんの黄色系の岩絵の具を使用します。


岩絵の具は、岩を砕いて出来た粉末状のものです。
水彩画と違い、複数の絵の具を混ぜて新しい色を生み出すことは、基本的にはできません。
グラデーションを付けたければ、色の違いをあらわす分だけ岩絵の具が必要です。
けれど、岩絵の具を一色揃えるだけでもお金がかかります。


例えば、山吹色。
3両目(45g)で、1701円です。
これでも安い方で、ここでは書けないようなお値段の色もあります。


個人が趣味で、岩絵の具を一通り揃えようとしても、かなりハードルが高いです。
その点、日本画教室へ通い、みんなで教室の岩絵の具をシェアすれば問題ありません。


●色を塗る準備:
・岩絵の具を小皿の上に乗せます。
・膠(ニカワ)を温めて溶かし、20倍に薄めた膠水を小皿へ加えます。
・指でよくなじませます。
・完成したものを彩色に使用します。


岩絵の具で彩色していくのですが、とても水っぽいので、なかなか色が乗りません。
しかし乾けば、がっしりと定着します。
油絵のように、色を重ね塗りも出来ます。
ドライヤーで乾かせば、割かしすぐに乾くので、重ね塗りを早く進める事ができます(自然乾燥がベターではありますが)。
かなり何十に塗り重ねても、がっしりと色が定着してくれます。


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幾重にも重ねて塗りますと、とても立体的な彩色になります。
少し横から見ますと、彩色が盛り上がっているのが分かります。
このおかげで、見る角度によって、絵の表情が変わっていくそうです。


わずか3時間程度でしたので、ここまでしか出来ませんでした。
あわてず、1年をかけて完成させるつもりです。



●蔵織
http://www.craole.jp/

上記で習っています。

Posted by kanzaki at 2013年01月30日 23:03