2013年02月22日
フットボールには「長時間享受」という思想が含まれている
フットボールとは、サッカーやラグビーなどの事です。
このフットボールにはそもそも、「長時間享受」という思想が含まれているそうです(地元新聞より)。
今でも、仲間と長い時間をゆったりと享受するという思想・文化が残っています。
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【マス・フットボールとは?】
フットボールの起源とされるのが、中世の「マス・フットボール」です。
マス・フットボールは、町をあげてのお祭り的行事でした。
町・村の全域がフィールドで、５００人〜１０００人が参加することもあったそうです。
双方の町の城門などがゴール。
住民だけじゃなく、見物人も飛び込みO.K。
足は殆ど使わず、ボールを手で掴んで、更に前へ投げてもO.K。
日本の喧嘩祭りのように、相手を殴ろうがルール無用。
1点先取で決着がつきます。
でも、試合が何日も続くことがあったそうです。
これは、試合が勝ち負けをつけるものではないからです。
むしろ、参加者が長い時間を共に過ごすためだったらしい。
ゴールが早い時間に決まって、試合が終了してもらっては困るのです。
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【長時間享受の理由】
英国は多民族社会です。
秩序や安全に不安があります。
相互信頼を深める社交の場が必要でした。
そこで、住民が全員参加出来る「マス・フットボール」が考案されたのです。
1845年、フットボールのルールが成文化された時、「オフサイド」の規定が組み込まれました。
オフサイドとは、ディフェンス側の選手が、前方に一人しかいないところにパスを出してはいけないルールです。
このルールは、意図的に得点を難しくするためでした。
「長時間享受」の思想が継承されていたのです。
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【ゆるゆると過ごす】
仲間と長い時間をゆったりと享受するという思想・文化は、今でも残っています。
イングランドのサッカーファンは、試合前後にパブで長居をして、熱く語りながら、ビールをなめるように飲んで、ゆるゆると過ごします。
その日は丸1日、「サッカーの日」なのです。
日本人には、ゆるゆる過ごすという考えがありません。
J1の試合にて、観客の平均滞留時間は、4時間19分です。
長時間享受という考えが薄いのですね。
海外は社会不安から、相互信頼を深める社交の場が必要でしたが、日本には危険や不安がありません。
ひょっとしたら、単に人付き合いが苦手なだけかもしれませんが。
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仕事にパソコンやインターネットが導入されてから、随分と経ちました。
人間は楽になるかと思ったら違いました。
仕事の処理の速さと正確さ、複雑さを要求されるようになりました。
いつでもどこでも連絡がとれるし、仕事も外出先で出来るようになりました。
24時間、仕事に拘束され、むしろ人間は疲労困憊です。
仕事もプライベートも「効率化」の一途。
スキマ時間も有効活用し、1日の行動は分刻みです。
それを推奨し、実現させるため、「ライフハック」なんて言葉がもてはやされています。
ライフハックとは、効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫や技術の事です。
1日・1時間単位どころか1分単位。
そうやって生産性をあげて、どこへ行き着こうとしているのでしょうかね。
生産性をあげて収益をあげて大金持ちになる。
大金持ちになって、のんびりと日がな一日、ゆるゆると過ごすのが目標なのでしょうか。
なんだか本末転倒。
お金やライフハックが無くったって、ゆるゆると1日を過ごす事は出来るのですよね。
むしろ、余計なスキルは不要です。
お金やライフハックを必要とする人は、ゆるゆると1日を過ごす事自体に嫌悪感や不安があるのかもしれません。
スケジュール帳に予定がびっしりと毎日書き込まれていないと不安。
空白の一日があったら、誰かを無理やり誘ってみたりします。
現在の日本で、ゆるゆると1日を過ごすには、むしろかなり強固な精神力が必要なのかもしれませんね。
最近、私の生活に少しだけゆとりが出来ました。
理由は単純で、「平日にテレビを観ないこと」です。
テレビは週に1回、日曜日だけ。
平日に録画したものを日曜に観ています。
日曜だって、なにかしらする事があるので、全体の視聴時間も激減しました。
以前は、録画したものを観なければいけないという変な使命感がありました。
毎日、録画したものを消化するため、時間を割いて観ていました。
それをやめて週一にしたら、平日の夜に時間的余裕ができました。
よく考えたら、リアルな世界で、テレビ番組の話題をすることは皆無でした。
せいぜい、スポーツぐらいでしょうか。
自分個人のため、黙々とテレビ鑑賞する時間をもうけるより、いろんな人と時間を共有するのに使ったり、自分のスキル向上に利用した方が建設的だと、今更気づきました。
勿論、良質な番組もあるし、アニメやバラエティーも大好きです。
けれど、無節操な視聴はやめるべきかなと思います。
あなたはこの週末、どんな生活を過ごしますか?