2013年02月27日

デール・カーネギー著「道は開ける」に見る、悩みの解決方法

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アメリカのデール・カーネギー(1888年〜1955年)は、実業家であり作家です。
著書「人を動かす」「道は開ける」などの自己啓発書は、2000万部以上の売上を記録したそうです。


「道は開ける」には、人が生きていく上での処世術が満載です。
今日はその中から、悩みの解決方法をご紹介します。



・賢者には、毎日が新しい人生です。
一日の苦労は、その一日だけで十分。
一日単位で区切りをつけるべきです。
今日という日に、昨日の重荷、明日の重荷まで背負うなんて、どんな人にも無理です。


・悩みの解決方法は、自分にとって不利な事実も含め、全てを把握することから始まります。
把握することで、懸命な判断がくだせるのです。
感情を抜いて、事実に対して冷静で公平な考えができます。
問題をうまく表現できた時、半分は解決したようなものです。


・憎い敵に対して、仕返しはしないこと。
相手への憎しみによって、自分が相手に支配されてしまいます。
それは生活全般に及び、結局、自分を傷つけるだけです。
敵を愛してみること。
それが無理ならば、自分を愛しましょう。


・悩みの9割は、実際に起こりません。
まだ起きないこと、自分の力ではどうしようもないこと、起こるかわからないことに悩むのは無駄です。
明日について悩んだことが、実際に起きる保証はありません。


・悩んでいる時間の半分でも解決に使ってみましょう。
悩みは、悪しき生活習慣です。
悩みの多くは、原因を探ることを忘れ、事実と向き合うのを拒否した無気力状態のことを言います。


・避けられない運命は受け入れる。
どうしようもない大波に抵抗は無理です。
反抗するより、自分を順応させる方が良いです。
押し寄せる事実は変えられませんが、自分自身は変えられます。
人は、自分の人生を努力によって向上させていく能力があるのです。


※※※


そういや私自身、悩んでいる時というのは、立ち止まっている時です。
悩むだけで、なにも進展していません。
それより、見切り発車でいいから、とりあえず問題解決に取り組む方が良い方向へ進みます。
取り組むことで、問題点の具体的な部分が分かるからでしょうかね。


問題点が具体的に把握できると、自分以外の人に手伝ってもらいやすくなります。
依頼や相談をする際、明確な説明ができるからです。


最近、それらに加え、ある程度自分の中で方向性が決まったら、必ず上司に相談するようにしています。
完璧なものは不要。
簡単な資料と口頭でいい。
大きな方向性の誤りを回避できるからです。
上司は、仕事の先輩。
過去に、似たような事例に取り組んだかもしれないし、大きな失敗談もあるかも。
そういった事を考慮した上で取り組むと、物事は良い方向へ進みます。
こういうのを「段取り」と言うのかもしれません。
一気に押し進めるよりも効率的です。

Posted by kanzaki at 2013年02月27日 23:28