「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」という本があります。
37万部を突破しています。
●Amazon.co.jp: 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ: 河野 英太郎: 本
http://amazon.jp/dp/4799311344
著者・河野 英太郎(こうの えいたろう、1973年生)さんは、日本アイ・ビー・エム株式会社グローバル・ビジネス・サービス事業担当部長です。
東京大学文学部卒業。
大手広告代理店、外資系コンサルティング会社等を経て、2002年より現職についています。
企業の組織行動変革やコミュニケーション改革、人材育成等を推進しています。
河野さんは、若い世代の仕事の悩みに、以下のようなアドバイスをしています。
※
【理想と現実のギャップを埋める「1%」】
若手がつまずく最大のハードルは「焦り」です。
情報社会にいる今の若者は、一昔前に比べ能力も高く、優秀な人材が多いです。
しかし、優秀であるほど「こうしなきゃいけない」「こうあるべきだ」という、自分の思い描いていた理想とのギャップに悩みます。
理想と現実のギャップを埋めるには、日常業務に対する取り組みが大切です。
誰でもすぐ出来る「1%」の工夫を積み重ねて行くことが、長い年月を経て、大きな差になります。
具体例----。
明日が提出期限のワードの書類を今日中に出す。
エクセルで作った書類を少し見やすくする。
そんな、些細な工夫が見えるだけで、上司は「もっと、面白い仕事を与えてみよう」と思います。
※
【継続は力なり】
たった1%でよいのかと疑問を持ちます。
けれど、1%だからこそ継続できるのです。
誰でも簡単にできる、ちょっとした工夫。
身近なことから徐々に習慣化することは、継続に繋がります。
簡単なことだからこそ実践できるし、飛躍的に仕事の能力がアップします。
そんな、「仕事のコツ」をつかむことが大切です。
「仕事のコツ」を見つけるコツは、常に向上心を絶やさないことです。
デキる人が自然に行っている行動を観察したり、マネたりしながら、自分流にアレンジしてみましょう。
※
【仕事で伸びる人の特徴】
(1)素直さ:
生意気なところがあっても、自分の考えに固執せず、他者の言うことに耳を傾け、素直に行動へ移せる人は、自らの可能性を広げられます。
(2)リーダーシップ:
若いうちからリーダーの立場で物事を考えるという事が大切です。
うまくいっている組織は、必ず参謀のような人がいて、リーダーをフォローしています。
リーダーの立場では言いづらいことを代弁したり、模範行動を示します。
そのようなリーダーシップがある人がいると、必ず個人も組織も伸びていきます。
※
時代が厳しいとか、上司が苦手とか、政府や社会が悪いと言って、他に依存している人がいます。
それより、自分自身で生き切ってほしい。
私たちは人生の主役であると同時に、演出家でもあるのです。
出来ることを探し、1%でも前進する。
そんな人々が集まる日本を作りたいものです。
※※※
アマゾンのレビューを読むと、本の内容が浅い・薄いと書かれています。
きっと、そう感じる人は、既に「1%の工夫が出来る人」なんだと思います。
まだそれが出来ない人にとっては、平易な書き方のこの本は、大変役に立つと思います。
既に出来る人は、自分は出来ても、人に分かりやすく伝えるのは苦手だったりします。
必ずしも、名選手が名監督になれるとは限らない。
斜に構えて批評するのではなく、部下への指導に活かしてみてはいかがでしょうか。
【続く】
次回の記事: 若い世代の仕事の悩み【2】〜「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」の著者・河野 英太郎さんからのアドバイス
http://kanzaki.sub.jp/archives/002862.html
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