2013年03月24日

若い世代の仕事の悩み【2】〜「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」の著者・河野 英太郎さんからのアドバイス

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前回の続きです。


●前回の記事:
若い世代の仕事の悩み【1】〜「99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」の著者・河野 英太郎さんからのアドバイス

http://kanzaki.sub.jp/archives/002861.html


●Amazon.co.jp: 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ: 河野 英太郎: 本
http://amazon.jp/dp/4799311344



【「取りあえず」ではなく「まず」と言う】


河野さんは仕事を頼まれた時、「取りあえずやっておきます」が口癖でした。
ある日先輩から、こう言われました。


お前の仕事は『取りあえず』のやっつけか?
『取りあえず』を『まず』と言い換えてみろ。
そうすれば『次に』という言葉がくるはずだ。


それから意識するようにしてみました。
確かに、「取りあえず」と言っている人の仕事は、やっつけになっていることが多いです。


日本には「言霊(ことだま)」という言葉があります。
言葉は相手に与える印象だけではなく、自分の行動にも影響を及ぼします。


「取りあえず」はそこで終わる。
「まず」は未来へつながります。


このちょっとした意識で、仕事に対する姿勢が変わっていきます。



【「あいつは使えない」は、自分の敗北宣言】


チームで一緒に仕事をしている時、「あいつは使えない」と言う人がいます。


この表現は、「あの人は役に立たない」という意味ではありません。
「私にはあの人を使う能力がない」という自分の敗北宣言なのです。


相性の悪い人もいます。
しかし殆どの場合、誰かを責めても、なにも解決しません。
更に、「まだ、何かできるかもしれない」という可能性の芽まで摘んでしまいます。


何か解決策はないか、フォローできることはないかを探すことで、自分もチームも成長していくのです。



【オフィスでは「真ん中」を歩いてみる】


コミュニケーションの機会が多いと、物事が前へ進み、新たな発想が出てくる可能性が高くなります。


「縁起(えんぎ)」という言葉があります。
新たな物事が誕生するきっかけは、縁することで起こるものです。


そんなチャンスを労せず増やす方法があります。
「オフィスでは真ん中を歩いてみる」ということです。


壁沿いを歩いて自席へ戻るのと、オフィスの真ん中を通って戻るのでは、目が合う人の数が段違いです。
多くの人と挨拶できたり、お願いしていた案件の進捗状況を自然に聞けたりもします。


※※※


「1%の仕事のコツ」というのは、身近にある些細で自然な事なのですね。
仕事で成功するには、成功するような道を作り、その上を歩く必要があります。
冒頭の3つの実践(言葉、考え、行動等)は、成功への道のりを作るよいきっかけとなりますね。


私はおっかなびっくりで、小心者です。
その原因の根底は、受け身な姿勢です。
物事を改善するには、主体的になるべき。
そためには、別に大袈裟な事をするのではなく、ちょっとした工夫の積み重ねをしていけば良いのですね。

Posted by kanzaki at 2013年03月24日 22:30