「夏雨雨人(かううじん)」という言葉があります。
暑い夏の盛りに降る雨は、人に涼しさをもたらします。
このように、タイミングのよいときに人に恵みを与えることを指す四文字熟語です。
古代中国の説話集「説苑」に出てきます。
やみくもに雨を降らせればよいというものではありません。
梅雨時に更に雨を振らせては逆効果です。
真冬に降る雨は人を凍えさせるだけです。
夏のうだるような暑さの中、絶妙なタイミングで降る一粒の雨は、10倍以上の価値を上げます。
また、「春風風人(しゅんぷうふうじん)」という言葉があります。
春に爽やかな風を吹かせるという意味です。
「夏雨雨人」とセットで引用されることが多いです。
※
「春風風人」「夏雨雨人」を座右の銘として挙げるビジネスマンも多いです。
春に心地よい風を吹かせ、真夏に涼やかな雨を降らせる・・・人としてこうありたいという目標です。
仕事において、ニーズを的確にキャッチし、タイミングを逃さずアクションを起こせたならば、結果は良い方向へ向かうことでしょう。
お客さまだけではなく、社員同士が「夏雨雨人」を意識することも大切です。
この季節を感じさせる言葉には、コミュニケーション術が含まれているのですね。
(新潟経済社会リサーチセンター月報より)
※※※
そういや音楽を聴かなくなりました。
当然、CDも買っていません。
よく聴くのは、雨の音です。
iPhoneのアプリやYouTubeなどで聴きます。
(【癒し系】自然音 雨の森 - YouTube)
雨音には起承転結がありません。
テーマもないし、何かを訴えかけてくるわけでもない。
自然の姿そのままです。
ストーリーが無いから、かえって受け入れられるのかもしれませんね。
唯一、ストーリーらしいストーリーがあるとすれば、「やまない雨はない」でしょうか。
けれどそれも、雨がストーリーを創ったのではなく、あくまで受け手の感情表現です。
夏雨雨人という言葉は、アクションを起こす側の視点のように思います。
でも、そのアクションを絶妙のタイミングと評価するのは、受け取る側の問題です。
夏の雨を良いと思うかどうかは、その人の置かれた状況によりますよね。
全員が同じ瞬間、その雨を恵みの雨と思うはずがありません。
自然現象は、やはりあくまで自然現象であり、事実でしかない。
じゃあ、神崎が思う「夏雨雨人」とは何なのかと尋ねられたら、粛々と自分のすべきことを行い続けることだと思うのです。
あとは、他人が評価すればいい。
伊集院静の著書に「大人の流儀」にこんな言葉があります。
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」
タイミングなんて、はかって出来るものではありません。
だから我々は、粛々と生き続けるのです。
それができるのも、人の強さだと思います。
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【25日目の筋トレ】
腕立て伏せ×20回
腹筋×20回
ヒンズースクワット×20回
アイソメトリックトレーニング8種類・計10秒ずつ
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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