2013年06月01日

「マンセッション」とは男性の失業率が女性を上回り、男性に振りかかる不遇のこと〜孤独を愛し、生涯独身を通したドイツの哲学者・ショーペンハウアー

bemine03.JPG
(四つ葉のクローバーの花言葉は「Be Mine」。「私の恋人になってください」という意味です)


【マンセッションとは?】


「マンセッション」とは、マン(男)とリセッション(不況)を合わせた造語です。
男性の失業率が女性を上回り、男性に振りかかる不遇のことです。
リーマン・ショック後のアメリカで流行りました(日経プラス1より)。


日本では、製造業の海外シフトなどで、男性の働き口が減少しました。
一方、医療、福祉分野で女性の雇用が進みました。


2012年度の完全失業率は、男性4.5%、女性3.9%。
その結果、低収入の男性が増え、未婚化や晩婚化が後押しされています。


なるほど、私のことですね。分かりますorz



【哲学者・ショーペンハウアー】


テレビに出ている男性芸能人や俳優が結婚しない理由は分かりません。
けれど、私のような一般人が未婚化や晩婚化しているのは分かります。
自分の収入を考えると、どう考えても家族を養えませんから。


そんな事を考えているうちに年齢を重ねてしまいました。
今から結婚して子供を養おうとしたら、子供が社会に出る前に定年間近ですよ。
住宅ローン35年コースも重なるでしょうから、生活がきつくなるのは目に見えています。
しかも、親の介護をさせるために嫁さんに来てもらう感じになるし・・・。


さらに自分自身が、モノやしがらみで身動きがとれなくなるのが嫌な性格です。
基本、トランクひとつと自転車で生活したい人間です。


そんな私みたいな感じ(?)の哲学者がいます。
ドイツの哲学者・アルトゥル・ショーペンハウアーです。
孤独を愛し、生涯独身を通した人物です。


●アルトゥル・ショーペンハウアー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%BC


アルトゥル・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer、ショーペンハウエル・ショウペンハウエルとも)1788年2月22日 ダンツィヒ - 1860年9月21日 フランクフルト)は、ドイツの哲学者。
主著は『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung 1819年)。
仏教精神そのものといえる思想と、インド哲学の精髄を明晰に語り尽くした思想家であり、その哲学は多くの哲学者、芸術家、作家に重要な影響を与え、生の哲学、実存主義の先駆と見ることもできる。
日本でも森鴎外をはじめ、堀辰雄、萩原朔太郎、筒井康隆など多くの作家に影響を及ぼした。


富や地位によっと贅沢は出来ても、幸福にはなれないのだそうです。
知性を高めることが大切と語っています。
高めることで先を見越すことが出来ます。
すると、苦痛や不快感に遭遇せずにすみます。
そこに大目に見る寛容さを加えると、争いから逃れられます。


内面を高めてそれで十分豊かとなり、外部の力は必要としません。
他人と比べて幸せを感じる必要もありません。
その結果、静かでゆったりした、つつましい暮らしを求めるようになります。
誇りを持っている者は寡黙です。


「朗らかさ」は、本物の貨幣(現金)。
他のものはすべて手形。
朗らかさだけが、すぐにでも人を幸福に出来るものだと言います。
これも、煩わしいことから回避する能力だと思います。


※※※


前回の記事で、怒りの感情をコントロールする方法を書きました。
自分勝手なストーリーを作らない、「正しさ」にこだわらないのがコツです。


●関連記事: 怒りの感情をコントロールする方法〜自分勝手なストーリーを作らない、「正しさ」にこだわらない
http://kanzaki.sub.jp/archives/002905.html


なんとなくですが、ショーペンハウアーは、これを実践していたのではないかと思います。
知性を高めて誇りを持っているから、精神的に寛容になり、他者と争うことをしない。
富や地位などを欲しがらないのも、ある意味、他者との争い回避につながります。


他人から見て、その粛々と生きる様は魅力に感じないかもしれません。
分かる人にしか分からない。
それでいい。

Posted by kanzaki at 2013年06月01日 17:54