2013年07月02日

飛耳長目(ひじちょうもく)とは?〜観察力や情報収集力に優れ、物事に精通していること

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今週の「週刊アスキー」に、「スマホ防水ポーチ+」が付録としてついてきました(490円)。


透明なポーチの中へスマホを入れ、ジップを閉め、折り目に沿って2回折りしてからマジックテープで固定します。
カラビナが付いているので、色んなところに引っ掛けられます(紐タイプより便利)。
素材が、昨年より厚めで保護性もあります。
iPhone5には少し大きめなので、海へ行った時など、お札なども一緒に入れておけます。
空気を入れておけば、水の上に浮かびます。


ポーチの上からでも、なんら違和感なく、タッチパネルを操作できます。
視認性も良いです。
私の場合、ジョギングやサイクリングの時に役立ちそうです。
運動していると、どうしても汗をかいてしまうので、精密機械が汗で濡れてしまうのが心配でしたから。
落下した際、簡易的な衝撃吸収材代わりにもなります。


人によっては、お風呂で使う人もいるでしょうね。
ジップロックに入れるより安心です。


※※※


【飛耳長目とは?】


「飛耳(ひじ)」は遠くの音がよく聞こえる耳。
「長目(ちょうもく)」は遠くまで見通せる目。
飛耳長目とは、観察力や情報収集力に優れ、物事に精通していることです。
(新潟経済社会リサーチセンター月報より)


出典は、古代中国の政治論集「菅子」です。
君主が大切にすることは2つ。
「遠くを見渡す目を持つこと」
「遠くの音まで聞こえる耳を持つこと」


リーダーにとって飛耳長目が大切だと説かれていることから、今も座右の銘にしている人が多いそうです。


有名なのが、吉田松陰です。


●吉田松陰 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%9D%BE%E9%99%B0
(「飛耳長目」の記載あり)


塾生に何時も、情報を収集し将来の判断材料にせよと説いた、これが松陰の「飛耳長目(ひじちょうもく)」である。
自身東北から九州まで脚を伸ばし各地の動静を探った。
萩の野山獄に監禁後は弟子たちに触覚の役割をさせていた。
長州藩に対しても主要藩へ情報探索者を送り込むことを進言し、また江戸や長崎に遊学中の者に「報知賞」を特別に支給せよと主張した。
松陰の時代に対する優れた予見は、「飛耳長目」に負う所が大きい。

彼は幕末に、多くの逸材を育てました。
自ら全国を旅して世の中の動静を探り、多くの情報を収集しました。


松下村塾のモットーとして「飛耳長目」を定めました。
あらゆる情報を集めてみんなと共有し、論じ合ってこそ最良の対処法を導き出すことができると指導しました。
輩出した塾生らが、新政府の用心となって世界と渡り合えたのは、松蔭の教えのおかげです。


※※※


物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通すること。
確かに、多くの情報を収集した中から導き出した答えは、精度が高くなるものです。


今の時代、ネット等で簡単に情報収集ができるので、大変ありがたいです。
書籍も、近場の本屋で取り扱っていなければ、ネットで簡単に入手できます。
昔ならば、情報収集に時間がかかってしまい、その上、得られる量・質ともに、あまり良くなかったです。
特に田舎では。


その為、本来ならば一番時間を費やさなければいけない、
「自分なりに考えてまとめる」
「そこから導き出された答えを仕事に活かす」
という事があまりできませんでした。
今は、そちらに力を集中できます。
地方であっても、高度なことを実現できるようになりました。


何か新しいことをはじめるというよりも、今、自分が行なっている仕事の質を高めるというスタンスの方が良いかもしれません。
「何をしたいのか、自分自身がわからない」という事が無いからです。


目的がしっかりしているし、それなりに知識があるから、氾濫する情報の中から的確に見つける事がしやすいです。


インターネットは生活を便利にしてくれました。
けれど案外、自分の仕事に関することには、あまり活用していないものです。


仕事をしているということは、あなたはその道のプロです。
試しに、そのプロの目でネットを利用してみてはどうでしょうか。
きっと、「飛耳長目」を自身で体感できると思いますよ。

Posted by kanzaki at 2013年07月02日 21:56