【江戸庶民は、しじみが大好き】
「土用しじみは腹ぐすり」
江戸時代、しじみは暑さをふきとばす体力増強に珍重されていました。
(食文化史研究家・永山久夫さんの解説より)
淡水や河口付近で大量にとれ、なおかつ安価だったので、江戸の庶民には馴染み深い食べ物でした。
しじみは一升で十文位で、現在に換算すると200円弱です。
江戸名物といわれた一つに「業平しじみ(なりひらしじみ)」がありました。
中之郷の業平橋の近くのしじみで、大粒で良い味わいだったそうです。
しじみは昔から薬効があるといわれています。
特に、黄疸(おうだん)によいと、よく食べられていました。
しじみを煮出した汁をさまし、全身に浴びると治るといわれていました。
もちろん、そんなんでは効果はありません。
しじみの味噌汁を飲んだ方が、よっぽど効果があります。
江戸中期に発刊された「食品国家」という文献には、
「しじみよく、黄疸を治し、酔いを解す。消渇水腫(しょうかちすいしゅ)、寝汗にもよし」
とあります。
そのため、しじみの味噌汁は、江戸の朝の定番メニューでした。
※
【お酒の締めくくりに「しじみ汁」】
今でも、「お酒を飲んだらしじみ汁」「二日酔いにはしじみ汁」といわれるのは、肝臓によい栄養成分がたくさん詰まっているからです。
肝機能を高めるタウリンが多く、アルコールの分解能力の高いアミノ酸も豊富です。
肝臓の働きを活発にして解毒作用を高めるビタミンB2や、肝臓を助けて、体中の疲れを少なくするグリコーゲンも豊富です。
※※
お酒の締めくくりの「しじみ汁」には、ちゃんと意味があるんですね。
今ですと飲み会の前に、「ウコンの力」を飲むのが定番でしょうか。
しかし、トクホにも認められないものですから、実際の効果は疑わしいようです。
なんだかんだで、私も飲用しますけれどね。
●ハウス食品『ウコンの力』は毒にも薬にもならない 効かないウコン、危険なウコン一覧:MyNewsJapan
http://www.mynewsjapan.com/reports/1615
翌朝、ちゃんと「食事という形」で、肝臓をいたわってあげるのが一番なんでしょうね。
食卓に、手作りのしじみの味噌汁が出る環境そのものが、健康の秘訣なんでしょう。
料理が上手な3次元奥さんがいる旦那さんが、とても羨ましいですorz
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