30代〜40代のサラリーマンを対象にした認識調査で、気になったものがありました。
【質問1】
勤務中の行動について、どういった場合に「休憩」「サボリ」のいずれに当たると考えますか?
【回 答】
・サボリにあたるとの回答が多かったもの:
「ゲーム」「読書」「昼寝」
・休憩にあたるとの回答が多かったもの:
「社内の売店・自販機に飲食物を買いに行く」
「コンビニなどに飲食物を買いに行く」
「コーヒーショップなどに行く」
勤務中に飲み物などを買いに行くのは「休憩」として許せるけど、ゲームや読書はアウトという認識でした。
※
【質問2】
「休憩」では何をしていますか?(複数回答)
【回 答】
・回答が多かったもの:飲み物を飲む(80%)、インターネット(60%)
※
【質問3】
休憩時間を過ごす場所で最も多い場所はどこですか?
【回 答】
・回答が多かったもの:自分のデスク(69%)
・理想の休憩場所で多かったもの:会社の外(39%)
※※※
「休憩」「サボリ」の判断って、その行動をしている人自身より、それを端で見ている人が置かれた状況で変わってくるような気がします。
自分が仕事でクソ忙しい時、のんびりとコンビニへコーヒーを買いに行ったり、喫煙室でタバコを吸いに行くのを見たら、「サボリ」と思いがちです。
自分の心に余裕がある時、同じ行動をとられても、「まあ、いいんじゃないの」と考え、「休憩」と認識しやすい。
相手との人間関係も影響しますよね。
日ごろから気に食わないと思う相手には、どうしてもマイナスで見がちです。
相手のひがみ根性で、「サボリ」と「休憩」をコロコロと判断が変わるのもなんだかなあと思います。
※※※
私はと言いますと、「その程度の事、どうでもいい派」です。
許すとかアウトとか、本当どうでもいい。
いちいち他人の行動規律に口出しはしません。
それは仕事の内容と違うこと。
もし、改める行動があるなら、それは自分で気づいて、少しずつ直していくべきものだと考えます。
それに、普段はサボらない人でも、煮詰まってしまって、そういう行動でリフレッシュしたい場合もあるしね。
仕事や社会の中で経験をして行く中で、少しずつ気づいて、少しずつ直していけばいい。
焦る必要はない。
年上が行うのは、
「自主的に間違いを気づきやすい環境」
「分からない疑問をまわりの人達に質問しやすい環境」
を作ることです。
私を育ててくれた尊敬する諸先輩方は、私をそのように見守ってくださいました。
ガミガミ言って、悔い改めさせるタイプの人達は、下の世代の誰からも慕われませんでした。
それは、「気づかせる」という行動を無視していたからです。
疑問を持って、自分で試行錯誤して考えたものじゃなければ、身につくことはなかなか出来ませんもの。
※
最近、職場での好ましくない行為をツイッターやフェイスブックに掲載し、大騒ぎになるケースが多発していますよね。
コンビニ店員が、アイスの冷蔵ケース内で寝転ぶ写真が、大きく取り上げられたのが最初でしたっけ?
・レゴ道さんの作品
「なぜ、このような行為がいけない事なのか?」を本人たちが気づかない限り、いくら企業側がガミガミ言っても、きっと無くならないでしょうね。
そのためには、職場の上に立つ人達が作り出す環境(空気)が大切なんだと思います。
※
今年の春、ドラマ「リーガル・ハイ」のスペシャルを放映していました。
中学校で巻き起こるイジメを取り上げていました。
その際、「イジメの原因は"空気"」と言ってました。
どんな教育評論家の考えよりもしっくりきました。
(劇中のセリフ)
そもそも、いじめの正体とは一体何でしょう。
加害者生徒、教師、学校。
いえ、そのどれもが本質ではありません。
正体は、もっと恐ろしい物です。
それは教室だけでなく、職員室にも会社にも家庭にも、この国のあらゆる所に存在します。
我々は常にまわりの顔色をうかがい、流れに乗る事を強いられる。
多数派は常に正義であり、異を唱える者は排除される。
いじめの正体とは、「空気」です。
特に右から左、左から右へと全員で移動するこの国では、空気と言う魔物の持つ力は強大です。
この敵の前では、法ですら無力かも知れません。
全てを飲みこみ巨大化する恐ろしい怪物。
立ち向かうどころか逃げる事さえ困難な相手です。
コンプライアンスという言葉を盾に、がんじがらめにした社内ルールを膨大に作っても意味はない。
簡単に実施できるけれど、それは恐怖政治と同じ。
人格者(自制心が強く常識をわきまえている)、人徳者(周囲の人への愛情が行動に表れている)が上に立つのが、最も効果的だと思うのです。
彼らが生み出す空気は、どんな規律集よりも強力です。
そんなの理想論だとケチを付ける前に、試しに行動してみましょうよ。
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