2014年4月、消費税が8%になります。
さらに2015年には10%になります。
税率が10%になると、消費税負担額がどれくらい増えるか試算したデータがあります(大和総研)。
●消費税5%時代と比較した負担増:
年収300万円の世帯で10万6700円増
年収500万円の世帯で16万7000円増
年収800万円の世帯で24万9200円増
年収1000万円の世帯で29万4000円増
かなりの金額だということが分かりますね。
しかし、肝心な収入は上がりません。
そうすると、モノを買うのを控えるのが得策でしょうか。
消費税のアップは、家計の圧迫だけが問題ではありません。
仕事をする上でも、対応をしなくてはいけません。
例えば、コンピュータのプログラムの修正です。
他にもそれぞれの職種によって、対応に追われることになります。
こういった対応の大変さは、コンピュータが無かった時代にもありました。
明治時代、日付の表示変更がありました。
太陰太陽暦(天保暦)から太陽暦(グレゴリオ暦)への変更です。
この時も民衆は、政府の政策に泣かされたのです。
(新潟経済社会リサーチセンター会報より)
※
歴史的な出来事を書く場合、面倒なのは日付の表示です。
日本では明治初期まで、太陰太陽暦(天保暦)が使われていました。
「明治五年(1872年)十二月三日を以って、明治六年(1873年)一月一日とする」
明治5年11月9日、太陰太陽暦を廃止して、太陽暦(グレゴリオ暦)を採用すると布告しました。
併せて、時刻についても従来の十二辰刻(しんこく)制から、1日24時間の定刻制とすることと定められました。
これによって、庶民は大混乱に陥りました。
なぜなら、布告から施行まで、たった23日しかないからです。
しかも、ただでさえ忙しい師走が、2日しかないという状態になったのです。
(天保暦明治5年12月3日→グレゴリオ暦明治6年1月1日になる)
さらに、旧暦の明治6年はうるう月で、1年は13ヶ月でした。
月給が13回もらえる年だったのに、新暦の採用により12回になってしまいました。
そのうえ、明治5年12月の給与は、2日しかないからと支払われなかったそうです。
農家や鉄道、詩歌俳諧の世界(季語)など、暦や時間に関係する各分野で大混乱となりました。
詳しくは、下記をご参照ください。
●巌松堂出版:太陰太陽暦と歴史表記、乱暴な明治改暦
http://www.ganshodo.co.jp/mag/moon/files/m_c101.html
これにより、欧米の文化に合わせるという目的のもと、明治政府は財政節約ができたのです。
※※※
仕組みを変える方も、それによってどんな影響が巻き起こるか不安だと思います。
けれどもっと不安・・・否、恐怖を感じるのは民衆です。
恐怖を感じつつ、それでも対応をしなければいけないのですから。
本当、どうなるんだろう。
来年4月から増税ということは、3月決算が多い各企業は、3月に二重の作業負荷がかかることになります。
あっという間です。
しかも、10%にアップする際、また同じ恐怖を味わいます。
怖いね。
それでも前へ進んでいくしかありません。
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