新聞に、「誰にとっても原点といえる筆記用具はエンピツだろう」と書かれていました。
ああ、なるほど。
確かに今はシャープペンシルを使っているけれど、幼いころは使っていたなあ。
削ったばかりの先のとがったエンピツは見た目が美しいけれど、ノートに文字を書き始めた瞬間に、先がポロッと欠けてしまいがちでした。
エンピツは、書き込んでいくうちに太い線へと変化します。
また、エンピツの向きを一定方向のまま書き続けると、先がとがった状態へ変化します。
絵を描く時、このエンピツの芯の変化に面白さを感じたものです。
ナイフでエンピツを削ることはあまりなかったけれど、エンピツ削り機でガリガリと削っていました。
電動タイプのエンピツ削り機にエンピツを押し込み続け、真新しいエンピツを一気に短くしていたバカな子供でした。
赤エンピツは、色がついていて便利だけれど、あれって消しゴムで必死にこすっても、なかなか消えませんでしたよね。
色鉛筆は、顔料をロウで固めたものだそうです。
黒いエンピツの鉛粒子より柔らかく、紙の表面の凸凹の奥深くまで浸透します。
表面をなでる形で文字を消す「消しゴム」では、なかなか消せないのだそうです。
エンピツの半分が青色、もう半分が赤色のエンピツなんてのもありました。
結局、赤色の方しか使わず、無駄になってしまいました。
今はもう、エンピツを使うことが、殆んど無くなりました。
シャープペンシルとボールペンがあればいい。
否、それすらあまり必要としなくなりました。
書類を作成したり、文章を書く大半は、パソコンを使うからです。
エンピツやボールペンの使い道は殆んど、メモを書く時です。
正式な書類を書くのには、あまり使っていません。
私はものすごく字が下手なので、手書きで相手へ伝達しても、趣旨が伝わりませんしねorz
※※※
エンピツやシャープペンシルが、ボールペンや万年筆より便利と思うのは、「書いた文字が消せる」ということですよね。
しかし最近は、「消せるボールペン」が人気です。
有名なのは、パイロットの「フリクションボール」です。
●筆記具 | フリクションシリーズ | 製品情報 | PILOT
http://www.pilot.co.jp/products/pen/frixion/
私も最近は、「フリクションボール3」をよく使います。
やはり、本来なら消せないボールペンの文字が消せるというのは、安心感があります。
便利ですが、ゲルインキなので、すぐにインク切れとなりますよね。
替え芯を何本も持ち歩いています。
ペンの後ろのゴム部分でこすると、摩擦熱でインクが消えるわけですが、意外と綺麗に消せません。
汚れが残った感じになり、それを消そうと更に強くこすると、紙にダメージを与えます。
いずれ、完璧に消せるモノが登場するのを期待しています。
こういった消せるボールペンは便利ですが、こんな不祥事が発生しています。
●「消せるボールペン」で勤務水増し…痕跡残らず:社会:読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140407-OYT1T50059.html
ゴムの摩擦熱で筆跡を消し、書き直せる「消せるボールペン」を悪用した不正が相次いでいる。 不正に至らなくても、自治体職員が消せるペンを使って行政文書を作成し、監査で指摘を受けた例もある。メーカー側は証書類や宛名書きに使わないようペンに明記するなどしており、「便利なものなので、適正な使用をしてほしい」と用途の徹底を呼びかけている。 茨城県土浦市消防本部で昨年9月、時間外勤務手当約70万円を不正受給していたとして、男性主任(当時30歳)が懲戒免職となった。 給与担当だった男性は「消せるボールペン」で勤務管理表を書いて上司の決裁を受け、市人事課に運ぶ途中に書き換えて時間を水増ししていた。
確かに、やろうと思えば出来てしまいますが、こういうことが相次いで、便利な文房具が世の中から消えてしまったら勿体無いですよね。
「包丁は、人を殺すことができるから、一般人は使用禁止」みたいな、極端な事にならないでほしいものです。
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