2014年04月26日

正しいお辞儀は、頭を下げて一呼吸

あいさつとお辞儀なしに人間関係は始まりません。
日本のお辞儀は頭を下げます。
日経に、正しいお辞儀の作法が書かれていました。



【お辞儀は「三息の礼」】


「三息の礼」という教えがあります。
息を吸いながら頭を下げていく、頭を下げたところで息を吐いて、また吸いながら頭をあげるという動きです。
下で息を吐きなさいというのは、下で止まりなさいという意味です。
下で止まらないと誠意や丁寧さを感じさせません。


人生において必要なのは、深いお辞儀です。
自分と相手との関係や場所によって、お辞儀を使い分けします。


・会釈・・・お辞儀の角度は15度くらい

・敬礼・・・40度くらい

・最敬礼・・・70〜75度


昔は、膝がしらを包むところまで両手を下げるのが最敬礼でした。
現在は、宮中に招かれた時でも70〜75度ぐらいでよいといわれています。


「形から心に入る」という言葉があるように、きちんとした形をとることは心を整えさせるものです。
相手に対する誠意と、思いやりの心をもった人のお辞儀は、とても美しいものです。


※※※


あいさつを言い終わってからお辞儀をする人は、好印象ですよね。
言いながらお辞儀するということは、途中から相手を見ないで話していることになってしまいます。


禅には「調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)」という言葉があります。
座禅の三要素とされています。
心やすらかな境地に至るには順番に、姿勢を整える、呼吸を整える、心を整えるのです。
この三要素は連携されており、その延長線上に美しいお辞儀があると、私は思います。


お辞儀は「気遣い」「言葉遣い」であるとも、私は思います。
この「遣い」という漢字には、「思いを伝える」「心を働かせる」という意味があるそうですよ。
美しい心と、美しいお辞儀。
この二つには関連性があると思います。


接客業をされている方は当然の事なのかもしれません。
他の職種でも、より良い人間関係を築くために、正しいお辞儀、美しいお辞儀を心がけたいものです。

Posted by kanzaki at 2014年04月26日 21:14