(スパイダーマンと東映が「共創」し、レオパルドンが生まれるとは、アメリカ人も予想はしなかっただろう)
日経に、佐々木 正(ささき・ただし)さんのインタビューが掲載されていました。
佐々木さんは、新共創産業技術支援機構理事長で、かつては、シャープの副社長をされていました。
内容は、米アップルの創業者・スティーブ・ジョブズさんへ与えた影響でした。
そのきっかけは、果物の「アップルマンゴー」です。
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【アップルマンゴー】
高校時代は、台湾の台北で過ごしました。
卒業課題は、「リンゴとマンゴーは接ぎ木できるか」でした。
マンゴーは南国育ち。
リンゴは北国育ち。
どうやっても接ぎ木できません。
理由は、樹液が通る穴(年輪)の大きさが違うからです。
数学的な発想で、年輪の違いがつながるよう、ナナメに切って接ぎ木してみました。
すると、おいしい「アップルマンゴー」ができました。
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【スティーブ・ジョブズ氏との出会い】
90年代、佐々木さんは、ソフトバンクの相談役になりました。
孫 正義さんと一緒に、アップルの研究所を訪れました。
そこには、米アップルに復帰したスティーブ・ジョブズさんがいました。
(かなり前から面識があり、iPodの構想を聞かされていました)
ジョブズさんは、二人の助手に、iPodを開発させていました。
佐々木さんはジョブズさんへ、「アップルマンゴー」の話しをしました。
すると、ジョブズさんはこう言いました。
「自分たちはアップルだから、マンゴーを探さなきゃいけないのか」
そう言い、納得した様子でした。
しばらくして、iPodが発売されました。
なんと、アップルの宿敵マイクロソフトのパソコンOS「ウインドウズ」でも使えるようになっていました。
ジョブズさんと、マイクロソフトのビル・ゲイツさんは仲が良くありませんでした。
けれど、その2人が「共創」することでiPodという素晴らしい製品が誕生したのです。
ジョブズさんは独創的な人でしたが、「共創」する度量も持ち合わせていました。
あの製品をアップルのパソコンでしか使えないようにしていたら、今日のアップルは無かったかもしれません。
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アップルの商品は、実はそれほど技術的に革新的なわけではありません。
我々に新しいライフスタイルを提案する為、既に世の中にある技術を組み合わせて商品を作っているように思います。
iPodのようなシリコンポータブルプレーヤーは、既にありました。
(私は、ソニーのメモリースティックウォークマンNW−MS7を持ってました)
当初、日本でiPodは売れませんでした。
確か、女性雑誌とのコラボで弾みがついたと記憶しています。
アップルの改良商品には、既に飽きました。
生活を変えてくれるような商品の誕生を楽しみにしています。
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