2014年06月11日

「きんぴらごぼう」は、江戸時代の人気キャラクターの名前が元ネタ。やっぱり男はキンピラゴボウよ!!

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(1981年、漫画誌ガロに掲載された「夜行」という作品の名台詞「やっぱり男はキンピラゴボウよ!!」。駅弁の食べる攻略法を考える男。「孤独のグルメ」に通ずるものがありますね)


私がスーパーでお惣菜を買う際、必ず手にするのが「きんぴらごぼう」です。
ゴボウを食べる国は、あまり多くないそうです。
そんな中、日本では古来より、食文化に取り入れられていました。
その証拠に、縄文時代の遺跡から、種子が発見されています。
(解説・食文化史研究家・永山久夫さん)



【ゴボウの効能】


ゴボウは、食物繊維が豊富です。
100グラム中、約6グラムも含まれています。
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にして便秘を防ぎ、腸内の有害物質を吸収して排除してくれます。
大腸ガンの予防にもなります。


水溶性食物繊維のペクチンも含まれています。
これは、コレステロールの吸収、排泄効果があります。


ミネラルやビタミン類も豊富です。
ポリフェノールも大量に含まれています。
抗酸化作用が期待できる実力派です。



【「きんぴらごぼう」は、江戸時代の人気キャラクターの名前が元ネタ】


「きんぴらごぼう」は江戸時代からあるんですって。


当時のきんぴらごぼうは、飛び上がるほどの激辛でした。
ご飯のおかずや酒の肴として人気でした。


「きんぴら」の語源は人名です。


江戸時代前期、和泉太夫が語り始めた古浄瑠璃のひとつに、「金平浄瑠璃」があります。
主人公の名前は、「坂田金平(さかたのきんぴら)」です。


あの、熊を投げ飛ばした怪力で有名な金太郎こと坂田金時(さかたのきんとき)の息子という設定です。


有名なキャラの2代目とか、オマージュ設定って、昔からあったのですね。
今だと、ルパン三世、金田一少年の事件簿、名探偵コナンとかでしょうか。


坂田金平は豪傑で、怪力の持ち主です。
怪物退治のヒーローとして芝居にも登場し、たちまち「金平ブーム」となります。


激辛なトウガラシが入ったゴボウの油炒めは、体がほてって、パワーがみなぎります。
いつのまにか力持ちの「金平」の名前が付けられ、「きんぴらごぼう」という料理名が生まれたのです。


※※※


コンビニへ行きますと、人気キャラクターが描かれたお菓子などがありますよね。
お菓子の人気というよりは、そのキャラの人気で買ってもらうのです。
ファン、コレクターは、ついつい買ってしまいます。
「きんぴらごぼう」も、キャラ人気でヒットした側面があったようですね。


ひょっとしたら江戸時代、「きんぴらごぼう」を料理屋で注文すると、坂田金平のイラストがもらえたりしてたりして。


坂田金平のコンサートチケット応募券が付いていて、それ目当てに買う人が続出。
食べきれないきんぴらごぼうを不法投棄して社会問題になって・・・ってそんなことはないか。


※※※


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(「広島限定 呉バージョン」のキティちゃんは、軍艦のかぶりものをしています。6月下旬〜7月下旬の発売予定。これはあれか、「艦これ」か?)

Posted by kanzaki at 2014年06月11日 21:44