2014年07月15日

扇風機の流行りは「DC(直流)モーター型」の高級品〜神崎が買ったものは、足の親指でボタンを押せる昔ながらのもの

・扇風機の単価が上昇しています。

・理由は、DC(直流)モーター型扇風機の登場です。

・DC型は省エネで、モーター音が静かなのが特徴。

・最近は、風の質にこだわるお客が増えました。

(週刊東洋経済より)



【高級な扇風機が売れている】


家電製品は、ある程度成熟してくると、価格が安いものへ消費者の目が行きます。


そんな中、なぜか価格を上げている商品があります。
それは、「扇風機」です。


2010年まで、扇風機の平均価格は、3000円台後半で横ばい状態でした。
ところが、2011年から上昇し、2013年には5000円近くまで上がりました。


価格上昇の理由は、DC(直流)モーター型扇風機の登場です。
家電量販店は、このタイプを前面に押し出して売っています。


DC(直流)モーター型は、従来のAC(交流)モーター型より値段が高いです。
2万円前後の製品も数多く販売されています。


●価格.com - 扇風機・サーキュレーター 人気売れ筋ランキング
http://kakaku.com/kaden/fan/ranking_2152/
(DCモーターという単語が目立ちますね。音の静かさ、リモコンの便利さで選定している人が多いようです)



【DC型の特徴】


DC型の特徴は、AC型より消費電力が少なく、モーター音が静かなことです。
その為、就寝時の利用にも適しています。
出力や速度の制御がしやすく、風力も細かく設定が可能です。


東日本大震災により、電力不足が深刻化しました。
消費電力の大きいエアコンの代替として注目を浴びたのが、DC型扇風機でした。


DC型は震災前からあったものの、値段が高くて売れませんでした。
しかし、震災後の省エネ需要に合致したのです。


パナソニック、シャープなど、量販店から撤退していた大手メーカーも、2011年以降に再参入しました。


パナソニックは独自の形状をした7枚の羽根と、DCモーターにより、直接当たっても心地よい自然の風を再現しました。
しかも、ナノイー(シャープならプラズマクラスター)という脱臭、除菌効果も付加しました。


●DCモーター | 扇風機/天井扇(シーリングファン) | Panasonic
http://panasonic.jp/fan/dc-motor.html
(部屋に広がる自然の心地いい風「1/fゆらぎ」「7枚ひねり羽」が特徴)

・価格.com - パナソニック F-CK339 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000634807/

・価格.com - パナソニック F-CK338 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000634808/


最近は、DC型市場に、山善、トヨトミといった低価格メーカーも参入し、1万円を切るものも登場。
DC型の普及によって、2〜5万円クラスのダイソンの羽なし扇風機も再び注目を受けています。

●ダイソンの羽なし扇風機(公式)
http://www.dyson.co.jp/fans-and-heaters/new-fans.aspx


扇風機は震災直後で注目を浴び、その後は、DC型や高級品が牽引しています。


※※※


【神崎が買った扇風機】


我が家の古い扇風機が壊れました。
仕方がないので、コメリへ行って物色。


DC型などの高級品には目もくれず購入したのは、単に大きな扇風機です。
リモコンはありません。
風の強弱も3段階。
首をひねるぐらいしかアクションができません。


senpuuki01.JPG


そんな扇風機を購入した最大の理由は、「足の親指でボタンが押せること」でした。
扇風機の土台部分に、物理的なボタンが並んでおり、足の親指でちょうど押しやすい大きさと高さなんです。


庶民の扇風機は、やはり足の親指ボタンですよ!

Posted by kanzaki at 2014年07月15日 23:24