2014年07月23日

良い親の条件は「ほどほどに良い子育て」(good enough mothering)

hodoyoi01.JPG


有名な子育ての理論家に、ウィニコットという小児科のお医者さんがいました。


●ドナルド・ウィニコット - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88

ドナルド・ウッズ・ウィニコットは、イギリスの小児科医、精神科医、精神分析家。
対象関係論の中心的な分析家だった。
彼の有名なアイデアとして、移行対象、「本当の自己と偽りの自己」などがある。
・生年月日: 1896年4月7日
・生まれ: イギリス プリマス
・死没: 1971年1月28日, イギリス ロンドン
・学歴: ジーザス・コレッジ、 ケンブリッジ大学


ウィニコットが、良い親の条件を語っています。
それは、


「ほどほどに良い子育て」(good enough mothering)


です。
過剰な愛情だけでもなく、無関心でもない。
子供にとってちょうどよい程度での愛情や関わりが大切なのです。


子育ての極意のひとつは、この「ほどよい」と言えるでしょう。
手を抜くでもない。
子育てや子供に完璧を求めるでもない。


どうしても、子育てをしていると、イライラすることもあるでしょう。
子供は自ら育つ力があるのに、親が見過ごしたり、成長を待ちきれない事もあります。
子供たちの行動にイライラ。
自分の思いが伝わらずにイライラ。


子供は、親の思いだけで動くものではありません。
「まあ、いいか」と、心に余裕を作ってみるのが、イライラの解消方法となります。



「まあ、いいか」と寛容な心は大切ですよね。
仕事が忙しくなると、ついイライラしてしまいます。
それはきっと、過剰な完璧を求めてしまうからなのでしょうね。


日本人は寛容な心がある国ではないかと思います。
たとえば、「嘘(うそ)」に寛容です。


日本人は本音と建前を使い分けます。
建前とはすなわち、嘘(うそ)と捉えることができます。


社会や他人とうまくやっていく為、相手と考えや好みが違っても、話しを合わせてしまいます。
意見の衝突を避けるため、嘘をつくこともあります。


外国の方と違い、物ごとを白黒はっきりさせる考え方でもありません。
そうすると、どこまでが真実で、どこからが嘘かもあやふやとなります。
はっきりと答えを出さず、「ほどよい」にすることで、対立する考えの人たちをまとめる事もできます。


これは、相手を想う「優しさ」ともいえますよね。


職場や友人とは、「ほどよい」でお互いに協調しあうことがしやすいです。
けれど何故か、自分の家族には、この「ほどよい」が難しいですよね。
つい、ストレートに言ってしまったり、イライラをぶつけてしまう。
そして、後で後悔する。


家族の間こそ、「ほどよい」関係を築き、自然な笑顔で暮らしたいものですね。

Posted by kanzaki at 2014年07月23日 23:02