2014年08月09日

ペルーの首都リマの若者は、よろず屋「ボデガ」より、コンビニに夢中


(後述する「ボデガ」の風景。狭い店内に多種多彩な商品を陳列しています。何を言っているのかはさっぱり分からん)

【どこの国でも、若者のコンビニ好きは変わらない】

ペルーの首都リマでは、ガソリンスタンドのコンビニエンスストアが、若者たちの間で人気です。


ガソリンスタンドに併設されたコンビニは、品揃いが豊富です。
軽食がとれるイートインコーナーや、Wi-Fiフリーの店舗まであり、コンビニというより、カフェテリアに近いです。
ATMだけではなく、銀行の出張窓口があったり、自動車保険や衛星放送の加入手続き代行業務を行うなど、様々なサービスを提供しています。


コンビニは富裕層、特に18歳〜24歳の若者たちに高く支持されています。
ペルーのサン・イグナシオ・デ・ロヨラ大学が、彼らを調査しました。
若者たちの24.4%は、スナック類、アルコールといった嗜好品を買う際に、好んでコンビニを利用しています。
スーパーマーケットで袋売りされている菓子類が、コンビニなら最小単位で購入が出来るうえ、クレジットカードでの支払いも出来ます。
店側も、「スナックと炭酸飲料のセット」など若者向けの商品販売に力を入れており、将来的な優良顧客の囲い込みを行っています。


利便性を追求できる裕福な若者には、明るく近代的なコンビニでの買い物がステイタスになりつつあります。

(ジャパニーズインベスターズより)



【よろず屋「ボデガ」とは?】

ペルーにはコンビニができる以前から、「ボデガ」が存在します。
これは、小さな店舗の中に、食料品から日用品まで多種多彩な商品を取り揃えた雑貨屋・よろず屋です。
庶民の暮らしには欠かせない存在です。


どんな店構えかは、下記のサイトをご参照ください。


●ペルーのコンビニって? | ペルー海外現地情報ブログ | 阪急交通社
http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/latin-america/peru/2014/152270.php

bodega01.jpg


ボデガ(bodega)はスペイン語で「ワイン醸造所、酒蔵」を意味しますが、上記の通り、何でも取り揃えています。
ニューヨークでも、ラテン系アメリカ人(ラティーノ)が多くの場所で経営しています。
(半径2ブロック以内、徒歩3分の距離には、また別のボデガがあります)


現在、ペルー国内には、25万店ものボデガが存在します。
日本のコンビニですら5万店です。
しかも、ペルーの総人口は日本の4分の1なのですから、いかに数が多いかが分かります。


そんなボデガですが、リマ新市街では、大手スーパーマーケットの進出や、ガソリンスタンド併設のコンビニによって、売り上げが落ちています。


コンビニは、ボデガに似たようなものですが、ボデガより商品の取り揃えがはるかに多く近代的。
ボデガより多少高めの価格設定ではあるものの、そりゃあ確かに、若い人たちは寄り付くでしょうね。


日本にも昔から商店街が各地にありました。
細い道路に面して、個人経営の小さなお店が立ち並んでいました。
しかし、セブンイレブン等のコンビニや、イオン等の大型スーパーマーケットによって、そのような光景は減ってきましたよね。


生活する上での手段としてならば、コンビニ、スーパーでも十分。
けれど私には、人と人との繋がりが感じられる商店街が好きです。
ペルーの人にとっても、ボデガはそんな存在なのではないでしょうかね。

Posted by kanzaki at 2014年08月09日 22:56