【国際的調査で、日本人が政治に関心が高いことが分かった】
明治大学教授・鈴木賢志さんによりますと、
「国際的に見て日本人は、政治に関心がある割り合いが高い」
のだそうです。
え〜、そんなバカな・・・みなさんそう思っていることでしょう。
なにせ、鈴木教授自身が、この結果に驚いているのですから。
ここに、ISSP(国際社会調査プログラム-International Social Survey Programme)の調査結果があります。
ISSPとは、現在48カ国が参加している国際比較調査グループの事です。
毎年、共通の質問をそれぞれの母国語に翻訳して調査を行っています。
●「国際社会調査プログラム(ISSP)」の公式サイト
http://www.issp.org/
2007年、参加33カ国にて、「政治に関心がある人の割合」を調査しました。
●政治に関心がある人の割合:
1位:ドイツ 70%
2位:日本 68%
3位:ドミニカ共和国 64%
4位:米国 61%
5位:オーストラリア 59%
6位:フランス 57%
7位:オーストリア 56%
8位:ニュージーランド 51%
9位:英国 50%
10位:キプロス 48%
これは、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」「あまり関心がない」「まったく関心がない」の4択の質問です。
そのうち答えが、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」の割合です。
意外ではありますが、そもそも、日本人の政治的無関心を示すデータもありません。
しいて言えば、選挙の投票率の低さでしょうか。
しかし、政治に関心があっても投票に行かない人も多いのではないでしょうか。
若者は政治に関心がある・・・否、政治が気になっている。
しかし、選挙に行こうとはならない。
最大の理由は、彼らが「政治的リテラシー(政治に関する基礎知識)」を持ち合わせていないからです。
よく政治に関するニュースにて、「保守」「リベラル」「右翼」「左翼」という言葉が出てきますが、意味が分からない人も多いです。
せいぜい、大音量で軍艦マーチを流す街宣車のイメージしかありません。
そういった知識が無くても大学まで行けるし、親の世代すらよく分かっていないから家庭で学ぶこともない。
誰も教えてくれないのだから、ずっと知らなくて当然。
知らないのだから、政党や候補者を判別する基準がない。
その結果、「誰に投票しても同じ」なので、選挙へ行っても仕方がないとなります。
仮に選挙へ行っても、候補者のルックスや知名度だけで決めてしまいます。
選挙で掲げられた争点を考慮している人は、どれぐらいいるのでしょうかね。
投票率が低いほうが、票読みが出来てありがたいと思っている政治家が多いのも事実です。
投票率が低いのを国民のせいにすることで、彼らを利するだけです。
まずは「日本人の政治的関心は、実は高いのだ」というところから議論を始めてみるのも有意義ではないでしょうか?
※※※
【「氷水をかぶるキャンペーン」に????】
「国民不在の政治」という言葉をよく聞きますし、納得している人も多いことでしょう。
私が、これに似たような空気を感じているのは「氷水をかぶるキャンペーン」です。
●孫さんまで...!日本にも氷水キャンペーンが本格上陸 - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2140850326150459901
これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)協会への寄付目的の「アイスバケツチャレンジ」というもの。
ルールは指名されたら24時間以内に氷水をかぶるか、1万円を寄付する(実際は、かぶっても寄付しているらしい)。
そして、次の人を2〜3名指名する。
まるで、「不幸の手紙」か「チェーンメール」みたい。
実際、ここ半月ほどで約26万人が新たな支援者に加わり、13億円以上の寄付金が集まったので、影響力は高いです。
けれど、これをニュースで観た我々一般人は、「・・・・っで?」という感じではないでしょうか。
難病への寄付は理解できるけれど、氷水をかぶるのは理解できません。
ALSの人達は、実際こういう氷水をかぶった後のような皮膚感覚らしいので、それを体感する意味ということですが・・・うーむ。
説明を受ければ分かるけれど、多くの人にとっては「これって、単なるセレブの遊び?」という冷めた感覚ではないでしょうか。
有名人の間でばかり行動し、それが目立つからニュースになるけれど、一般人にまで行動が広まらないのも、なんだか日本の政治みたいです。
これは多分、「バイラル・マーケティング」というマーケティング手法の成功例です。
バイラル・マーケティング(Viral marketing)とは、口コミを利用し、低コストで顧客の獲得を図るマーケティング手法である。情報の広まり方がウイルスの感染に似ることから、「ウイルス性の」という意味の「バイラル」の名を冠している。・バイラル・マーケティング - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
また、アメリカでは「バイラルメディア」が注目されています。
動画や画像を中心としたブログ形式のニュースサイトの事で、友達に伝えたくなるような内容で構成され、Facebook等のソーシャルメディア上での拡散に注力しています。
●2014年に新たな旋風を巻き起こす!?「バイラルメディア」が急成長する理由とは(柴田泰成) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shibatayasunari/20140102-00031202/
※
ソーシャルメディアの良さをアピールしている情強な方々は、きっとリアル世界でも豊富な知識をお持ちの事でしょう。
せっかくですから、SNSを媒体に、そのお持ちの知識を社会貢献に使ってみてはどうでしょうかね。
有意義な情報を拡散して欲しいです。
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