2014年09月07日

ウエアラブルセンサによって、運を高めるためには、まず「出会う」ための行動が必要だと分かりました〜「データの見えざる手(矢野和男・著)」

wearwatch01.jpg


【スマートウォッチ】


最近、「スマートウォッチ」というものが注目されています。
見た目は腕時計。
しかし、スマートフォンのようにタッチパネルが付いていて、アプリを動かすことが出来ます。
また、各種センサーを搭載しており、日々の行動を記録したりも出来ます。
スマートフォンやパソコンと連携することで、多彩な活躍が期待できます。


9月9日、アップルがイベントで、新型iPhoneを発表します。
その際、スマートウォッチ「iWatch」も発表するのではないかと噂されています。


スマートウォッチは、ウェアラブルデバイスの一種です。
腕や頭部など、身体に装着して利用することが想定された端末の事。
メガネ型や腕時計型などが存在します。


日々の行動をデジタル機器で記録することで、貴重なデータを収集することが可能です。
使い方によっては、ビジネスの向上にも利用できます。


※※※


【データの見えざる手】


「データの見えざる手(矢野和男・著)」という本があります。


●Amazon.co.jp: データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則: 矢野和男: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4794220685/


運を高めるためには、まず「出会う」ための行動が必要だと語っています。
数値化された理系的なアプローチで、こういう結論を出すのが凄いですよね。


著者たちが開発した「ウェアラブルセンサ」で人の行動を測定しました。
人間の行動とその結果をデータ化し、生産性へ変える事に成功しています。
以下に、2例をあげます。



多数のオペレーターが電話をかけて注文をとるコールセンター。
その受注の生産性は、オペレーターのスキルではなく、休憩時間中の会話の活発度に左右されるそうです。


オペレーターを個別に休ませるのは良くない。
意識的に同世代の4人のチームで休憩を同時にとらせます。
すると、受注率が13%向上しました。



アメリカの銀行の店舗にて、顧客や従業員の動きを計測しました。
その結果をもとに、好感度スポットへ従業員を送り、なるべく多くの時間、滞在させました。
すると、店全体の顧客単価が15%増加し、営業利益が5ポイント増えたそうです。



人は人と関わることによって成長します。
それは「運(確率的に起こる好ましい出来事)」にも関連します。


データ収集の中で著者は、「運も実力のうち」ではないと考えました。
「運こそ実力そのもの」なのです。


それをビジネス上で定義すると、
「確率的に、自分が必要とする知識・情報・力を持っている人に出会うこと」
が運なのです。


以上から、運を高めるためには、まず「出会う」ための行動が必要なのです。


※※※


今まで、「運」は目に見えない観念的なものと考えられてきました。
偶然ではなく、ちゃんと法則があったのです。


運を引き寄せるには、自分が前へ進むのが大事なのですね。

Posted by kanzaki at 2014年09月07日 21:40