デール・カーネギーの「人を動かす」。
人間関係やリーダーシップなど、総合的な人材研修コースの開発で多くのビジネスパーソンに支持されたコミュニケーション指南書です。
●Amazon.co.jp: 人を動かす 新装版: デール カーネギー, Dale Carnegie, 山口 博: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4422100513
タイトルだけ見ると、相手を意のままに操る手法と勘違いしそうです。
原題は「How to Win Friends & Influence People(どうやって友人を得て、人々に影響を与えられるか)」。
良好な人間関係の構築に必須の要素を解説したものです。
(日経アソシエより)
※
良好な人間関係を構築するために必要な原則は、全部で30個。
相手が変わることを期待するのではなく、自分を変えるための原則です。
大きくわけると下記の3つ。
・人間関係を強化するためのもの
・協力を得るもの
・リーダーシップを発揮するもの
協力を得るために必要なもので、特に大切なものは3つ。
●誠実に相手の視点からものを見る。
●相手の考えや希望に共感する。
●相手にその考えを自分のものだと思わせる。
※
●誠実に相手の視点からものを見る。
当たり前に見えて、多くの人が出来ていません。
対立しやすい上司と部下の関係では、双方が相手の視点でものを見ていないから、すれ違いが起きます。
理解し難い部分はあると思いますが、円滑に進めるために溝を埋める必要があります。
●相手の考えや希望に共感する。
双方の溝を埋める為に役立つのがこれです。
相手を本当に理解するには、相手から考えや希望、気持ちなどを聞き出し、それに共感する姿勢が大切です。
●相手にその考えを自分のものだと思わせる。
一方、自分の意見を理解してもらいたい場合は、この手法がいい。
人は、他人から押し付けられた意見よりも、自分で思いついた考えを大切にするもの。
そこで使えるのが、「〜の場合、どう思う?(思いますか?)」というフレーズ。
自分と同じ意見に自然に導けます。
一方的な指示を出しがちな上司は、部下に自分で考えて動いてもらえるよう、意識して話すようにしましょう。
※※※
仕事を一人で回せるならば良いのですが、そうもいきませんよね。
複数の人と行うと、対立が生じるもの。
それを解決するのは、今回のようなものをはじめ、いろんな手法がありますよね。
凄いなあと思う反面、こういうルールというものは、強者に都合のいいように解釈されやすいものです。
それが、ブラック企業へつながります。
気をつけないといけませんね。
【関連記事】デール・カーネギー著「道は開ける」に見る、悩みの解決方法
http://kanzaki.sub.jp/archives/002845.html
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