2014年09月21日

なぜ、ムーミンは日本にて、本国のフィンランドをしのぐ人気なのか?

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「ムーミン キシリトール ネオ(クールシトラス)デザインボトルガム」(想定小売価格・税抜760円前後)
9月23日、キシリトールのボトルガムに、ムーミンのバージョンが新登場します。
全部で3種類。


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今週で、NHKの朝ドラ「花子とアン」が終わりますね。
糞忙しいおかげで、途中で視聴脱落をしてしまったのが残念です。
これは、「赤毛のアン」の翻訳家の人生をドラマにしたものでしたよね。


冨原眞弓(とみはら・まゆみ)さんは、聖心女子大文学部哲学科の教授です。
「ムーミン」の作家トーベ・ヤンソンに魅せられて作品の翻訳、研究を手がけています。
著書に「ムーミン谷のひみつ」「トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界」などがあります。


日経に、冨原さんのインタビューが掲載されていました。
記事のタイトル名は「ムーミンに学ぶ寛容さ」です。



冨原さんはムーミンを読んで魅力にとりつかれました。
今度は邦訳のなかったヤンソンの大人向け小説を読みたくなりました。
ヘルシンキに住むヤンソンへ手紙を送りました。
大人向け小説を邦訳したいと伝え、親交を結びました。



ムーミン谷の住人は変わり者揃い。
みんな違っていることが当たり前になっています。
互いの意志や自由を尊重、大切にしています。


価値観は決して一つではないことをみんなが認めている。
ムーミン谷には、イジメがありません。


個々の違いに過剰反応し、同質がよいとする日本の教育現場にも参考になるのではと語っています。



日本のムーミン人気は、世界でも群を抜いています。
本国のフィンランドをしのぐといわれます。


ヤンソンの文章は冗舌ではない。
説明的でもない。
ミニマリズム(最小限度による表現方法)で登場人物の性格を描写します。
読者に行間を読むことを求めるため、分かりにくいと思う読者もいるかも。
日本人は行間を読むことが得意で、日本人気質に合う。
ヤンソンは、17文字で表現する日本の俳句を愛し、最小限の線で描写する雪舟の水墨画を好みました。
禁欲的で潔い日本人に通じるものがあります。
ミニマリズムを基調とする北欧デザインが日本で受け入れられていることも共通しています。


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私自身がムーミン・・・というか、スナフキン好きです。


自由と孤独、音楽を愛する旅人。
物事を所有することを嫌う。
冬の来る前に南へ旅立ち、春の訪れとともにムーミン谷に戻ってくる。


リアルに、こんな生活をしたいです。

Posted by kanzaki at 2014年09月21日 19:52