【知っているようで知らないカタカナ語ベスト10】
●オンデマンド:
「要求があればすぐに」の意味。
版をつくらずに思い立ったらすぐに印刷できるオンデマンド印刷といった具合に、出版や印刷業界でよく使われてきた。
最近は放送局がドラマや映画などをネットなどを通じて配信する「オンデマンド配信」が増えてきた。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「注文対応」「受注対応」。
●アーカイブ:
文書やデータなどの資料を収集し、保存したもの。
その保管施設を意味することもある。
アーカイブズともいう。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「保存記録」「記録保存館」。
●アセスメント:
ある事業を進めた場合、周囲にどのような影響を与えるかを事前に調べ、評価すること。
環境分野で多用される。
「環境アセスメント」「リスクアセスメント」などがある。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「影響評価」「事前評価」。
●イノベーション:
社会に大きな変化をもたらすような技術や仕組みの革新のこと。
創造性に重点が置かれることが多い。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「技術革新」「事業革新」。
●ダイバーシティ:
企業や官公庁などで性別や国籍、価値観などにとらわれず多様な人材を活用する意味で使うことが多い。
●ガジェット:
気の利いた小物や道具。
デジタル機器を意味することが多い。
パソコン画面上の時計やカレンダーなどを指すこともある。
●サムネイル:
ファイルの内容を一目でわかるようにパソコンなどの画面上に示した縮小画像で、「親指の爪」の意。
●リノベーション:
古い建物を大規模に改修すること。
単なる修復ではなく、間取りの変更など大がかりなものが多い。
●アナリスト:
専門分野について分析する人のこと。
証券会社やシンクタンクで業界分析などをする専門職を指すことも。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「分析家」「分析専門家」。
●アウトソーシング:
経理や広報など業務の一部を社外の企業などに委託すること。
国立国語研究所が提案する言い換え例は「外部委託」「外注」。
上記の単語を日経で解説していました。
世の中にあふれるカタカナ語。
案外、意味が分からないこともあります。
「オンデマンド」「アーカイブ」は昔からある言葉ですが、ピッタリとあてはまる訳語が無いため、使われ続けています。
国立国語研究所は外来語委員会を設置し、言い換えを検討してきました。
「オンデマンド」は「注文対応」。
「アーカイブ」は「保存記録」。
しかし、その言い換えは定着しませんでした。
カタカナで定着してしまうと、下手な言い換えをするより、聞く方も理解が早い場合も多いです。
各業界の専門用語なんて、みんなそういう感じですよね。
さらに、長い専門用語は略して言うものですから、シロウトにはチンプンカンプンです。
だからこそ、シロウトとプロの間を橋渡ししてくれる人が必要になります。
プロが使う専門的な言葉での解説を噛み砕いてシロウトへ説明する。
シロウトは、そもそもその分野の知識が少ないから、プロに対して、頭の中にある説明したい事をうまく表現できません。
それをしっかり聞き取って理解し、プロへ伝える。
いわば、その業界の通訳士みたいなもの。
こういう人が実はとても大切なんだと、仕事をしていて常に思います。
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