2014年10月30日

庶民が期待する生活を過ごすには、1ヶ月47万円かかります\(^o^)/〜〜だから国民の6割が生活を苦しいと感じている(そりゃそうだ)

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「現在の暮らしの状況を総合的にみて、どう感じていますか?」


厚生省の調査で、上記の問いがありました。


最新2013年の調査では、このような結果になりました。


「大変苦しい」・・・28%
「苦しい」・・・32%
「普通」・・・36%
「ややゆとりがある」・・・4%
「大変ゆとりがある」・・・0.5%


「大変苦しい」は、1991年は9%、2001年は20%、2013年は28%と、10年ごとに10%ずつ増えています。


1991年、国民の55%が、生活は「普通」と考えていました。
現在は、「大変苦しい」と「苦しい」の合計が6割になりました。


昔はみんな、「中流」と考えていたのに、生活が苦しいと感じる社会になったのです。



よく、NHKが「貧困」に関する番組を放送しており、その度にネット住人は「俺の人生オワタ\(^o^)/」と騒ぎます。
ちなみに、NHK職員の平均給与は、1185万円(12年度)です。
手厚い手当も含めると、平均年収は1780万円です\(^o^)/


「貧困」とは、同じ社会の他者と比較した経済状況をあらわします。
貧困の概念からすると、過半数が苦しいと感じるのは、論理的にはおかしいのです。
みんなが生活が苦しいと言っているのは、何と比較してなのでしょう。


国立社会保障・人口問題研究所の阿部研究部長は、こう考えます。


比較する相手は、「期待」です。
しかも、マイホームだとか外車だとかの身の丈以上の「期待」ではありません。
「せめてこれくらいの生活はできるであろう」という庶民の「期待」です。
しかし、その「期待」に応えるだけの収入を得ることができない人が多いのです。


さて、庶民が期待する生活は、いくらかかるのでしょうか?
実はそういう調査結果があります。
200名を超える一般市民に参加してもらい、はし一膳から家財道具、会社の付き合いの飲み会の費用まですべて挙げてもらったのです。


その結果、三鷹市に住む夫婦と子ども一人世帯という設定で、月々の最低限必要な生活費は47万円となりました。
その中には、住宅費12万円も含まれます。
また、家具や家電などの費用も月賦換算しているので、普段の財布から出る金額より多めになります。
それでも高額ですよね。


しかも、47万円と書くと、さぞかしリッチな生活かと思いきや、意外と質素です。


・夫の仕事用のスーツは、2万5千円のもの3着
・夕食はカレーライス、餃子、イワシフライなど
・アルコールは1週間に発泡酒3缶。日曜だけ缶ビール1本
・家族での夕食は、1000円の回転寿司を月1回
・子どもは公立中学


庶民感覚バリバリのリアルな生活を送るのですら、実は1ヶ月に47万円もかかるのです。
しかし、それに見合う所得が得られないのが国民の現実です。

(東洋経済より)


※※※


「普通」に生活するには、普通の人では稼げない収入が必要になります。
嫌な意味で、凄い時代になったものですね。


月の手取り47万円というのは、月収約60万円(年収約720円)の人が、社会保険料などを引いた金額です。
電気・ガス・熱供給・水道業という、全業界でトップクラスの人達の給料がこれにあたります。


ちなみに、平成24年度のサラリーマン男性の平均手取り月収は、約34万7千円です。
(平均年収約521万円から各種控除した金額。家族4人、年齢40歳、東京在住のパターン)


俺の人生オワタ\(^o^)/

Posted by kanzaki at 2014年10月30日 23:00