2014年12月22日

インターネットの発達によって「忘れられる権利」が失われつつあります

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グーグルのエリック・シュミット会長は、著書にこう書いています。


「私たちの世代が、消し去ることのできない記録をもつ、『人類最初の世代』になる」


インターネットなどの情報通信技術が進むと、プライバシーがプライバシーではなくなっていきます。


その為、「忘れられる権利」というものが失われつつあるのです。
(地元新聞記事より)



実名で日々の生活を書き綴るフェイスブック。
気軽につぶやくことで、個人情報を何気に漏らしてしまうツイッター。
アルバイト先で悪ふざけをした写真をネットに投稿し、激しい非難と、人生の破滅を招く人もいます。


過去の何かの事件に関わった人は、実名で報道される事があります。
昔ならば、時が経つにつれて、人々の記憶から忘れ去られました。
図書館の新聞の縮刷版をめくらなければ辿り着けませんでした。
しかし今は、ネット検索で瞬時に辿り着きます。
当事者は、いつまでも苦しい思いをしなければなりません。


過去の情報で、人生に影響を与えることが大いに有り得る時代となりました。


ネットに広がった不適切な個人情報は、なかなか消すことができません。
技術と教育で解決できなければ、法律の出番となります。
実際に、裁判で争われる事があります。


●日本初!グーグルに出た「検索結果の削除」判決とはどういうこと? - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141289126487671401


「忘れられる権利」がある一方、「知る権利(自由)」も存在します。
今後、どう折り合いをつけていくのでしょうかね。



インターネットの通販販売。
ポイントを使ったコンビニの買い物。
ICカード乗車券での電車移動。
私たちの日常は、企業によってデータとして集積されていきます。


個人データに対する消費者の意識も変化しています。
TSUTAYAを運営する会社は、会員カードの規約を改定しました。
手続きを踏めば、提携企業への個人情報の提供を停止できるようになりました。


※※※


これだけ手軽に情報が入手できる時代に、「忘れられる権利」とは、なかなか興味深いです。
よく考えて見れば、自分の個人情報なんて、ダダ漏れなんですよね。


ネット通販を利用すれば、名前、住所、メールアドレス、クレジットカード番号などを相手に提供することになります。
ついでに買ったものから、その人の趣味嗜好・エロ嗜好までバレてしまいます。


私は、エバーノートのプレミアム会員なので、何でもかんでも、このサービスを利用して記録しています。


●スマホからもパソコンからも使える、Evernoteの特徴を知っておこう | Evernote | できるネット
http://dekiru.net/article/4493/


記録すれば記録するほど、ネット上に蓄積され、個人情報は丸裸状態となります。


私は、ドロップボックスの有料会員でもあるので、1テラバイト迄のデータをネット上に保存しています。


●Dropboxの基本機能を知っておこう | Dropbox | できるネット
http://dekiru.net/article/2048/


保存すれば保存するほど、ネット上に蓄積され、個人情報は丸裸状態となります。


当然、グーグルが提供するメール、スケジュール管理などのサービスも使用。
便利ゆえに、様々なものに手を出していますが、怖い面もありますね。


こうやっている癖に、Tポイントカード等のポイントが貯まる系のカードは一切使いません。
これは個人情報云々というより、持ちモノを少なくしたいからですが・・・。


自分の情報がどうせ広まるならば、良い方面で広まりたいものです。
ずっと先の未来の人が、とても悩んで解決方法をネット検索した時、神ナナの記事を発見して、何かしら勇気づける事ができたら嬉しいです。

Posted by kanzaki at 2014年12月22日 22:27