正月、新潟伊勢丹にて開催された「日本画の神髄 文化勲章作家展」を観に行きました。
横山大観先生の「霊峰」をはじめ、国内外の風景や人物、動物などを題材にした作品が展示されていました。
(横山大観「霊峰」)
私が観に行った理由は、加山又造先生の作品(「雪山」等)が展示されていたからです。
●加山又造 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E5%B1%B1%E5%8F%88%E9%80%A0
加山 又造(かやま またぞう、1927年9月24日 - 2004年4月6日)は、日本画家、版画家である。1927年、京都府に西陣織の図案家の子として生まれる。
京都市立美術工芸学校(現京都市立銅駝美術工芸高等学校)、東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業。山本丘人に師事。
1966年多摩美術大学教授、1988年東京芸術大学教授に就任。
東京芸術大学名誉教授。日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した。
1997年文化功労者に選ばれ、2003年文化勲章を受章。
私が日本画を教えて頂いている近藤幸夫先生は、加山又造先生の弟子です。
今年もロシアで個展が開催されます。
近々、フランスの雑誌から、インタビューを受けるそうです。
●日本画家 近藤幸夫 「真理への探求」
http://yukio-kondo.com/
日本画の名作を間近で鑑賞できる機会というのは、そうそうありませんので、大変良い機会でした。
実際に自分で日本画を描いているおかげで、「ここはあの技法を使ったんだな」とかが分かって、単なる鑑賞以上の時間を過ごせました。
※
先日、今年最初の日本画教室が行われました。
今年は、もう4年目です。
来月には、塾生の作品展もありますので、みんな一生懸命描いていました。
生徒の方の作品で、私が注目した作品がこちら。
大きな作品です。
以下、この絵の拡大。
私も花を描いているので、とても参考になります。
花びらの濃淡を少ないグラデーションで上手に表現しています。
薄い色の彩色が上手いから、濃い部分とのメリハリが出るのではないでしょうか。
日本画に使う「岩絵の具」は、油絵の具と違って、重ね塗りが難しいです。
私は、たくさん色を使う割に、グラデーションの効果が薄いので、参考にしたいと思います。
半透明の花びらも凄いですね。
こういう事が、私と同じ画材で出来てしまうことに驚きました。
背景の何色にも及ぶ水玉が綺麗です。
写真じゃないのですから、必ずしも現実に忠実にする必要はありません。
この表現技法が幻想的で、見とれました。
「このアイデア、真似していいですか?」と尋ねたところ、快諾をいただいたので、自分の作品に反映させたいと思います。
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