2015年03月04日

革新的なことをしたいなら「ナウイスト(nowist・現在主義者)」になろう〜MITメディアラボ所長・伊藤穰一(いとうじょういち)さん。つながることに力を注ぎ、常に学び続け、アンテナを高くして、「今」に集中すべき

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伊藤穰一 革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう Talk Video TED.com


●2月25日放送 これまでの放送 スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150225.html


●伊藤穰一 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%A9%B0%E4%B8%80

伊藤 穰一(いとう じょういち、1966年〈昭和41年〉6月19日 - )は、日本のベンチャーキャピタリスト、実業家で、MITメディアラボ所長である。

1966年、京都生まれ。
少年時代をアメリカ・ミシガン州で過ごし、シカゴ大学などで物理学を学ぶ。
日本でのインターネット技術の普及に尽力。
インターネット事業への投資に携わり、これまでに Twitterなどネットベンチャー企業の事業展開、事業育成を支援している。
米国Foreign Policy誌にて、「世界の思想家100人」に選出。Creative Commonsの会長。
11年、日本人として初めてマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの所長に就任。
12年、ニューヨーク・タイムズの取締役に就任。
著書に『「ひらめき」を生む技術』。



【プレゼンの大事なところ】


・「世の中で役に立つもの」を作るコストやリスクが下がった。
あれこれ考えたり、躊躇しているよりも、とりあえず作ったほうが早い。
イノベーションは、今後そうやって生まれる。
あまり計画を立てたり、リスク管理ばかりに気を配っていないで、どんどんやって体で覚える。
世の中どんどん複雑化しているから、どうせ、しっかり計画を立ててやっても間違えるから。
そういう「ナウイスト」(nowist・現在主義者)な生き方が、大事だと思う。


・私にとって、「教育」とは与えてもらうもの ・・・「学び」とは自分でするもの。


・「地図よりコンパス」
すべてを計画するのは無理。
強力なコンパスを持つことで、目指すべき方向がわかる。


・世界が極めて複雑でも、やるべきことは単純。
つながることに力を注ぎ、常に学び続け、アンテナを高くして、「今」に集中すべき。


※※※


【失敗を認める必要がある】


インターネットは、単純に「見る」ためだけの道具ではありません。
「実行する」ための道具です。


自分に足りないものがあれば、ネットを通じて人材を探せばいい。
ネットの無い時代と違い、協力してもらえるスペシャリストと出会う確率は高くなりました。
それも世界規模です。
資金と技術を集めるのも同様です。


昔から、「走りながら考える」という方法があります。
四の五の言わず、まず実行。
問題点が出てくるから、その都度対応していくのです。


これは、「行き当たりばったり」のように見えます。
しかし違う。
具体的に実行することで、具体的な問題点が分かり、具体的な解決方法を考え、具体的な実行で、さらに前へ進めるのです。


実行前に考えすぎて、タイミングを逸するというのは、よくある話しです。
「石橋を叩いて壊す」タイプです。


伊藤穰一さんの考えは、「石橋が無ければ、作りながら渡る」という感じでしょうか。
しかも自分一人ではなく、人材を集めて目的に向かうのです。
実行力を重視した考えです。


完璧な戦略を立てられる人なんて、そうそういません。
チームで知恵をしぼっても同様。
さっさと仮説を立てて、実行してみた方が現実的です。


日本の企業は、口では上記と同じようなことを推奨しますが、但し書きとして「失敗するな」「会社の損を出すな」というのがあります。
そういうところからは、イノベーションは起こせないと思います。


野球で言えば、イチローと同じ能力を持ち、常に好成績を打ち出し、それでいて、月給20万円で文句を言わずに働いてくれる人を希望しているようなものです。
そんな人は、会社から出ていきます(他社が引き抜きます)。


失敗を恐れるなと言っている人に限って、相手が失敗した時にはうるさいものです。
「イノベーション」に関連する言葉には、必ず「失敗」はつきものだという事を認識したいものです。
失敗は、成功の為の1ステップです。



【とりあえず5分やってみよう】


私は、「意識高い系」の人達が嫌いなのですが、それは実行を伴っていないからです。


仕事に限らず、「まず実行」というのは、良い考えだと思います。
最近、私は意識的に、「とりあえず5分やってみよう」と考えています。
重い腰をあげるのは、本当に大変です。
ハードルを低くする為に、「5分だけ」やってみるのです。
案外、のめり込んで、もっと長い時間、没頭出来たりすることが多いものです。


ほら、部屋の掃除をいったん始めると、とことんやり込んでしまうでしょ?
あれと同じです。


「とりあえず5分やってみよう」は魔法の言葉です。

Posted by kanzaki at 2015年03月04日 22:43