【アルミ缶コーヒーが増えてきた】
今まで、国内のミルク入り缶コーヒーの容器は、殆んどスチール缶でした。
ところが最近、日本コカ・コーラが積極的に、アルミ缶導入を進めています。
理由は2つ。
・1缶あたりに使われる素材が、スチール缶より少なくて済む
・アルミ材料の相場はオープンなので、素材調達先の候補を増やせる
今年1月末時点で、20製品をアルミ缶に切り替えています(20製品のうち18製品が、ジョージア)。
この動きが飲料業界全体に広がるかが注目されています。
(週刊ダイヤモンドより)
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【なぜ、アルミ缶はNGだったのか?】
なぜ、今までスチール缶だったのでしょう。
理由は、業界団体が約30年にわたり、ミルク入り缶飲料でのアルミ缶の使用を自粛するよう要請してきたからです。
ミルク入り缶飲料は、致死率の高いボツリヌス菌が繁殖する可能性があります。
アルミ缶は、それを発見しにくいのです。
アルミ缶は、薄くても強度を保つため、ガスを充てんしています。
もともと缶が膨張しているので、菌が繁殖したことによる缶の膨張に気づかない恐れがあるからです。
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【アルミ缶の導入のメリット】
昨年8月、工場の衛生管理の進化を踏まえ、業界団体の「申し合わせ事項」が変更されました。
その為、ミルク入り缶飲料にアルミ缶を使うことが認められやすくなりました。
それに先んじて、日本コカ・コーラは、既に昨年4月からアルミ缶コーヒーを販売開始しています。
理由は冒頭に書いたとおり。
●1缶あたりに使われる素材が、スチール缶より少なくて済む
・190mlのコーヒー缶の重さは、スチール缶は約30mgですが、アルミ缶は約10mgで済み、コスト削減になります。
・缶が軽ければ、輸送時の二酸化炭素の排出量も削減できる。
●アルミ材料の相場はオープンなので、素材調達先の候補を増やせる
・オープン市場なので、素材調達の透明性が高いです。
・アルミとスチールを天秤にかけた価格交渉もできる。
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今年1月30日、大手化学メーカーの昭和電工が、栃木県下の子会社の工場に、コーヒー向けアルミニウム缶の製造設備をひっそり新設しました。
業界では、日本コカ・コーラ向けの設備であることは周知の事実です。
アルミ缶への切り替えは、こういった缶メーカーにとって追い風になります。
私、あまり缶コーヒーの容器の素材について意識したことがありませんでした。
缶コーヒーを裏返してみてください。
底が平らなものがスチール缶です。
ドーム型に底がへこんだものがアルミ缶です。
アルミ缶は軽量で加工しやすく、さびにくいです。
リサイクルも容易です。
強度は弱い。
しかし進歩し続けていますから、デメリットを打ち消す事も出来てきました。
最近、コンビニへ入っても、設置してあるドリップコーヒーばかり買います。
あまり、缶コーヒーを飲まなくなりました。
缶コーヒーはコーヒーではなく、「缶コーヒーという名前の飲み物」だと思っています。
透明なコップに注ぐと、泥水のような見てくれで驚きます。
微糖にしても、まだ甘ったるい感じ。
けれど、ドライブ等で遠出した際、ふと自販機で購入した缶コーヒーというのは、なぜだかとても美味く感じます。
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