2015年03月25日

エースコックから新潟ご当地カップラーメン「うまさぎっしり新潟 うんめぇ 妙高とん汁ラーメン」が発売、試食の感想

3月16日より、エースコックは、新潟ご当地カップラーメン2種類の販売を再開しました。
発売エリアは、主に新潟です。


・「うまさぎっしり新潟 うんめぇ 妙高とん汁ラーメン」
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・「うまさぎっしり新潟 うんめぇ 三条カレーラーメン」
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共にコンビニで約170円で売っていました。
リニューアルに際し、名前に「うんめぇ」の言葉が付け足されました。


昨年秋も販売していました。
一部のカップに亀裂が生じる可能性が判明したため、残念ながら自主回収が行われた経緯があります。


今回は、妙高とん汁ラーメンの方をご紹介します。


●うまさぎっしり新潟 うんめぇ 妙高とん汁ラーメン|商品情報|エースコック株式会社
http://www.acecook.co.jp/products/detail.php?id=266

日本を代表するグルメ王国新潟県の美味しさを詰め込んだ一杯。 観光PRキャラクター”レルヒさん”を大きくあしらったパッケージで登場!! 適度に弾力のあるスープのりの良いめんです。 赤・白味噌をベースにポークや鰹の旨みを利かせた味噌スープです。後を引く甘い旨さを利かせる事でご当地の味わいを再現しています。 程良く味付けした豚肉、玉ねぎ、豆腐、ねぎを加えて仕上げました。

・麺:
適度に弾力のあるスープのりの良い麺です。

・スープ:
赤・白味噌をベースにポークや鰹の旨みを利かせた味噌スープです。後を引く甘い旨さを利かせる事でご当地の味わいを再現しています。

・かやく:
程良く味付けした豚肉、玉ねぎ、豆腐、ねぎを加えて仕上げました。

・パッケージ:
新潟県の観光 PR キャラクターである”レルヒさん”と、新潟県の PR ロゴである”うまさぎっしり新潟”を前面に押し出したご当地感溢れるデザインです。


●「うまさぎっしり新潟」シリーズ|商品情報|エースコック株式会社
http://www.acecook.co.jp/brand/niigata/index.html


●神崎のナナメ読み: エースコックから新潟ご当地カップラーメン「うまさぎっしり新潟 うんめぇ 三条カレーラーメン」が発売、試食の感想〜まき鯛車商店街のカリーナ(カレーののった焼きそば)もカップ麺化を希望
http://kanzaki.sub.jp/archives/003309.html



(くまモンスクエア 熊本急襲のレルヒさんがあまりにもフリーダムしすぎて笑い声が絶えない-レルヒさんは、高身長とスキー板&ストックを武器に、ライバルキャラを攻撃できる弾丸超特急タイプです)



【とん汁ラーメンとは?】


新潟県は、人口10万人当たりのラーメン店件数が全国4位(27.94件)。
「新潟5大ラーメン」というものがあります。
新潟あっさりラーメン、燕三条背脂ラーメン、長岡生姜醤油ラーメン、新潟濃厚味噌ラーメン、三条カレーラーメンです。
そして6番目の追加戦士が、上越とん汁ラーメンです。
「秘密のケンミンSHOW」でも紹介されたことがあります。


新潟県の上越地方(上越市、妙高市など)には、とん汁ラーメンがあります(味噌ラーメンではない)。
大雪の降る地域なので、体の温まるとん汁が好まれています。
とん汁専門店もあります。


●とん汁 たちばな
http://tontachi.com/
(とん汁ラーメンもあります。今回のカップ麺の監修もしています)


そもそも、味噌ラーメンが生まれたのは、とん汁のおかげです。


札幌には、味噌ラーメンの元祖の店「味の三平」があります。
特別メニューの豚汁を客の要望でラーメンに入れた際、好評だったのが誕生のきっかけです。
(現在の店主は、それを否定していますが)


●元祖札幌味噌ラーメン「味の三平」公式サイト
http://www.ajino-sanpei.com/


上越地方で、最初にとん汁ラーメンを出したのは「松茶屋」です。
30数年以上前からメニューにあり、一番有名な人気店です。


●松茶屋 らーめん亭 - 北新井 ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/niigata/A1503/A150303/15000295/


●冬企画1 上越にしかない 「とん汁ラーメン」 上越タウンジャーナル
http://www.joetsutj.com/archives/51853112.html

(松茶屋) とん汁ラーメンをメニューに加えるのは簡単だが、注文があるたびに鍋に火を入れると、具材がとろけて煮崩れてしまう。 そこで同店は大鍋で作り、注文があった分だけを小鍋に分けて加熱している。 「とん汁の作りたてはおいしくないし、煮込み過ぎてもだめ。タマネギが口の中でとろける加減が難しい。具は入れすぎるとゴテゴテしてしまうので、シンプルにしている」と話す。


(上越の人はとん汁好きのルーツは、「スキー汁」)
スキー汁は、1911年にオーストリア・ハンガリー帝国の軍人、レルヒ少佐(ゆるキャラ・レルヒさんのモデル)が、上越市の金谷山で日本で初めてスキー技術を伝えた年、スキー訓練中に鹿児島県出身の将兵が考案したといわれる。
さつま汁が原型で、サツマイモが具として使用され、肉は金谷山に生息していたウサギのものが使われたらしい。
スキー汁は訓練で冷えた体を温めるには最適で、気に入った第十三師団の長岡外史師団長が名付けたとも言われる。
その後、一般市民にスキーが普及するのに伴い、金谷山の旅館や休憩所でスキー汁が販売されるようになる。
それは今日のとん汁と同じで、具にダイコン、ゴボウ、ネギ、コンニャク、豆腐、豚肉などを使っていた。
それを食べた地域の人が家庭でも作るようになり、一般化したようだ。
つまり、とん汁ラーメンはスキー汁の発展型である。
スキーが伝わってから100年の歴史を継承しており、地域が誇るべき食文化だと言えるのではないか。



【以前にも、別名で販売していた】


エースコックは大阪の会社なのに、なぜ新潟推しなのでしょう?
妙高とん汁ラーメンをこのように販売したのは、去年が最初ではありません。
2012年に、 「B級グルメ探訪 新潟県編 妙高とん汁ラーメン」という名で、期間限定の販売をしていました。


●Amazon.co.jp: エースコック B級グルメ探訪 新潟県編 妙高とん汁ラーメン 64g×12個
http://www.amazon.co.jp/dp/B009SHXPQM

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基本「味噌ラーメン」ですから、開発はしやすいし、買う側も安心できるのかもしれませんね。



【実際に食べてみた】

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一言で言えば、トロ味のある味噌汁ラーメンです。
味噌ラーメンというより、味噌汁ラーメン。


豆腐と、透明でトロトロな具(玉ねぎ?)が特徴です。
「とん汁」というほど具の量・数も多くないです。
新潟のとん汁は、がっつりと具材が入ってないと、とん汁とは言えません。


パッケージは、それ程ゆるくないキャラ「レルヒさん」と、妙高市観光PRキャラクター「ミョーコーさん」


●新潟県のゆるキャラ 日本元祖スキー漢(おとこ)レルヒさん オフィシャルサイト
http://www.niigata-snow.jp/lerch_pc/index/

●妙高市観光PRキャラクター「ミョーコーさん」 妙高市役所
http://www.city.myoko.niigata.jp/sightseeingetc/687.html


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今回のとん汁ラーメンは、とん汁の店「たちばな」が監修しています。


●とん汁 たちばな
http://tontachi.com/


開封後、目立つ具材は、豆腐。


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3分後に出来上がったところ。
豆腐、ネギの他、透明でトロトロな具(玉ねぎ?)が目立ちます。
とん汁なのに、豚肉らしいものは、どこにあるのか分かりませんでした。
麺は、特に変わったところもなし(多少は弾力があるかな)。
とろみのあるスープも、それ程強烈ではない。

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それ故、名前で抵抗感があるかもしれませんが、食べてみれば、普通に味噌ラーメンとしていただけます。
せっかくなので、「とん汁」らしい、ガッツリ感を出して欲しかったです。


そういや先週、上越へ出張してきたのですから、食べてくれば良かったです。
次回、是非ホンモノのとん汁ラーメンを食べてみたいと思います。

Posted by kanzaki at 2015年03月25日 23:09