2015年04月11日

日式(にっしき・日本のラーメン)が、アジアだけではなくロンドン、パリでも大人気〜海外では「豚骨白湯スープ」が成功の秘訣

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※一風堂のロンドン店のラーメン


日本のラーメンは、世界では非日常の「ご馳走」なんですよ。


そう語るのは、ラーメン評論家・石山勇人さん。
日本のラーメンが、海外でどう受け入れられているのかについて解説していました。



●日本のラーメンは、海外で「日式(にっしき)」と呼ばれ大人気。


●海外で出店するとお客がたくさん来る。
今や、ロンドン、パリでも人気。
その為、海外投資家もラーメンに注目し、資金を豊富に用意している。


●「一風堂」はクールジャパン戦略に乗り、国の資金10億円を使いアジア、欧州に展開。

・海外店舗 - 一風堂
http://www.ippudo.com/store/kaigai.html


●アジアでもいまだに人気。シンガポールがもっとも人気。次に中国、上海。


●熊本の「味千ラーメン」は、海外店舗が690軒もある。
国内最大手の幸楽苑でも500軒前後である。

・味千ラーメン JapanSite:世界の味千メニュー
http://www.aji1000.co.jp/global_ajisen/index.html


●金沢市に本社を置く北陸の「8番らーめん」は、タイでファミレス形式で成功している。
タイ1国だけで100軒もある。

・海外事業 野菜らーめんの8番らーめん、和食居酒屋のハチバングループ
http://www.hachiban.co.jp/business/abroad/


●アジアでの人気の理由は、経済成長率が高く、小金持ちが増えてきたから。
そういう国は、百貨店に、日式ラーメンの店が入っている。
デートの時や、家族の祝いで食べるハレの日の食べ物になっている。
現地の麺類が1杯200円なのに、日式は1000円近くするから、特別な日に行く。


●海外で人気の店の殆どが、豚骨(とんこつ)の白湯(パイタン)スープ。
世界には、あっさりスープの麺料理はあるが、濁った若干とろみのあるスープはない。
濃度が高い=「こだわってる感」があり、今までにない非日常な食事に見えるそうだ。


※※※


世界では、日本のラーメン・・・特に豚骨白湯スープ系が人気というのは知りませんでした。
しかも、高級な食べ物という立ち位置に驚きです。


石山さんによると、日本国内もラーメンバブルだそうです。
地方はまだまだイケます。


人口30万人の青森でも、ロードサイドでうまくやれば、個人で月商400万円以上を狙えるとか。
しかも今は、「ラーメンを作れなくても店が持てる時代」です。


理由は、スープや麺の外注が進んでいるから。
店で作るのと全く同じ作業で、鶏や豚骨を大きい鍋で炊いてそれを卸す業者が増えています。
スープを外注しているお店で、我々が食べても気づきません。
麺も、製麺所で頼んだほうが、自家製麺より安定して美味しいものもある。


外注の組み合わせでラーメンが作ることが出来る時代。
だから後は、店主の才覚は、アレンジ、ディレクションの力になってくる。


そんなの邪道と通ぶっているあなた。
都心の某店は2時間の行列待ちですが、そこのお店も外注なんですよ。
人気があるからって、全て自家製ではないのです。


そういう意味では、海外の日式ラーメン店も同じなんですよね。
しかも、そのお店の系列ごとに規格化されているから、誰が作ったって同じクオリティになる。
日本のラーメンを海外の人でも、同じクオリティで作って提供出来る。
だから、海外店舗を何百と作る事が出来るのですね。


現地の人が勝手に考えて作った、間違った日式ラーメンよりも、こうやって日本人が規格化して提供する方が、現地も日本も良い結果となるのです。

Posted by kanzaki at 2015年04月11日 21:46