2015年05月21日

佐々木留伊(ささきるい)とは?〜江戸時代、男装をした一流の剣術家の女性。NHK BSで短編ドラマ化希望

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江戸時代の初期、男装が絵になる女性がいました。


佐々木留伊(ささきるい)といいます。


●佐々木累 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E7%B4%AF

佐々木 累(ささき るい)は、江戸時代前期(17世紀)に実在した日本の剣術家である。 「異装の女性剣術家」として知られる。 池波正太郎が1969年(昭和44年)に上梓した短篇小説集『剣客群像』(桃源社)にある『妙音記』には、主人公として、女剣士の佐々木留伊、『剣客商売』には、男装の女武芸者・佐々木三冬が登場する。



(2013年12月に放映された北大路欣也さん版「剣客商売〜剣の誓約」では、佐々木三冬を杏さんが演じています)


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佐々木留伊は、四代将軍・徳川家綱の時代、浅草の聖天(しょうてん)町に「武道諸芸指南所」をひらいていました。


外出時は、色よき小袖に黒ちりめんの羽織姿、髪を頭巾に隠し、細身に大小を帯び、素足に草履をはいていました。


道場で、弟子たちの稽古を見る時は、蒔絵(まきえ)の煙草盆(たばこぼん)と刀架(とうか)を引き寄せていました。


その姿は、こう記されています。


「美々しくも雄々しき有様、古今珍らしき女であった」

(稲垣史生編「武家編年辞典」より)



この時代には、「白柄組(しらつかぐみ)」など男伊達を気取る乱暴者が目立ちました。
しかし彼らとて、佐々木留伊には手出ししませんでした。


●旗本奴 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%97%E6%9C%AC%E5%A5%B4

旗本奴(はたもとやっこ)は、江戸時代前期(17世紀)の江戸に存在した、旗本の青年武士やその奉公人、およびその集団、かぶき者である。 派手な異装をして徒党を組み、無頼をはたらいた。 「旗本奴」といえば、白柄の刀、白革の袴、白馬に乗った「白柄組」(しらつかぐみ)であるが、水野の「神祇組」を指す説、「吉屋組」を指す説の2説ある。 武家出身の女剣豪・佐々木累(佐々木留伊)と旗本奴「白柄組」とが渡り合う話も知られている。


手出ししないのは、留伊が一流の剣術、関口流の柔術、馬術、槍術(そうじゅつ)も奥義に達していたからです。



ある時、町奉行がその男装を見咎め、「その方は女なのに、何かが起こるのを待っているようだ」とたしなめました。


留伊はこう答えました。


「すでに病死した父は、下総古河藩士(しもうさこがはんし)佐々木武太夫(ぶだゆう)と申し、武芸百般に通じていて、私にだけ武芸の極意を伝授してくれました。


その父の死によって、私は女浪人になりましたが、いずれ父に似た達人を夫に迎えて佐々木家を再興いたしたく存じ、男装して武芸を教えているのでございます。」


その志、町奉行は健気に感じました。
古河藩主 土井利重に留伊の事を伝達しました。


利重も感心し、思案の上、古河藩屈指の武芸の達人・小杉重左衛門の次男、九十九(つくも)を留伊の婿として、佐々木家を再興させることにしました。


以上、歴史小説家・直木賞作家である中村彰彦さんの解説。


※※※


まるで、マンガやアニメのようなキャラクターですね。
姿だけではなく、達人クラスの武術家だったとは。


もし、実写化するなら、杏さんがイメージ的に近いのかなあと思ったら、既に演じていたのですね。
NHK BSあたりで、30分・計5話ぐらいでドラマ化して欲しいなあと思いました。
「花燃ゆ」より人気が出そうです。


もしマンガ化するなら間違いなく、「るろうに剣心」の和月伸宏先生(東京都生まれの新潟県長岡市育ち)に描いてもらいたいです。

Posted by kanzaki at 2015年05月21日 22:01