2015年05月23日

ドラマ「相棒」の監督・橋本一(はしもとはじめ)さんは新潟県新潟市出身〜担当した自信作は「バースデー」と、あの衝撃・問題作「ボーダーライン」

映画監督・橋本一(はしもとはじめ)さん(47歳)は、新潟県新潟市東区出身です。


娯楽映画だけではなく、刑事ドラマ「相棒(テレビ朝日)」も担当していました。


●橋本一 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E4%B8%80

新潟県出身。 日本大学藝術学部卒業後、1990年東映入社。 京都撮影所に配属され、『御宿かわせみ』(沢口靖子版)にて監督デビュー。 以降、東映の社員監督として時代劇、現代劇、任侠映画、スーパー戦隊シリーズまでジャンルを問わず活躍中。 2013年12月東映退社。 フリーランスの演出家として活動開始。


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(地元新聞紙より)



【相棒「バースデー」】

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橋本さんは、「相棒」の監督を続けていく自信を失った時期がありました。


そんな時に撮影したのがシーズン11の第18話「バースデー」でした。


●ストーリー|相棒 season11「バースデー」
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_11/story/18.html


このエピソードのゲストは、加藤清史郎くんでした。
NHK大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続の子供時代を演じたり、トヨタの「こども店長」などでお馴染みですよね。


相棒のメイン監督は、あくまでも和泉聖治監督です。
橋本監督は、1シリーズで平均2〜4本です。
撮影がこれから波にのるというところで、シリーズが終わってしまいます。


今後、どう相棒に関わっていけばよいのか。
そんな事を悩んでいました。


そんな心の葛藤を吹き飛ばしてくれたエピソードが「バースデー」だったのです。


脚本は、古沢良太さん。
代表作に「ALWAYS 三丁目の夕日」「リーガル・ハイ」などで有名・人気脚本家です。


加藤清史郎くんが演じるのは、12歳の男の子。
誕生日に行方不明になるお話しです。


主人公・杉下右京(水谷豊さん)は同じ日、「家出したの」と話す女の子に会います。
しかし突然、その女の子もいなくなります。


女の子を捜しているうちに、右京さんは、玄関が開いたままで誰もいない不審な家を見つけます。


脈絡のない出来事が、だんだん一つにつながっていきます。


加藤清史郎くんも学校の友達から、「お前を見なおした」と言われるほどの熱演でした。


完成試写会の時、プロデューサーは泣いていました。


こんな作品ができるなら、まだ相棒を続けられると思ったそうです。



【相棒「ボーダーライン」】


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橋本さんが「相棒」の中で、もう一つ自信作として挙げるのが、シーズン9の第8話「ボーダーライン」です。


相棒ファンなら誰もがご存知の衝撃作・問題作です。


●ストーリー|相棒season9「ボーダーライン」
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_09/story/0008/


●アニヲタWiki(仮) - ボーダーライン(相棒)
http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30162.html


貧困問題を事件の背景に取り上げ、水谷さんらは市民団体主催の「貧困ジャーナリズム大賞2011」を受賞しました。


「ボーダーライン」は、ぎりぎりの状態で生きているという意味です。


ナイフで体中を切られ、屋上から転落死した青年の過去を追いかけるストーリーです。


その青年がなぜ死んだのかを調べていくと、ワーキング・プアをめぐる深刻な実態が浮かび上がってきます。


相棒らしくない、本当にどんよりした話しです。
こんな人が出てこざるを得ない世の中とは何なのか、という怒りを込めて撮影したそうです。


相棒は娯楽ドラマでジャーナリズムとは異質。
しかし、それだけ視聴者にとって身につまされる展開だったでしょうと、振り返っています。


※※※


「バースデー」は、もし、加藤清史郎くん演じる男の子があのまま死んでしまったら、本当に救いようがないところでした。
最後の最後まで、「おいおい、バッドエンドじゃないだろうなあ」とひやひやしました。


一方、「ボーダーライン」は、本当にバッドエンドです(泣)
救いようがないゲストキャラの一等賞でしょう。
このエピソードが放映された際、この青年の身に起こる数々の不幸により、どんどん精神的に追い詰められる展開は、観ている方が鬱になりそうな感じでした。
未だに、このエピソードはネットで語り継がれています。


相棒の最新シリーズ「Season14」は、この秋放映開始です。
前回で、右京さんの相棒であるカイトくんは、実は犯罪者で、逮捕されて終了しました。
これまた、救いようがないバッドエンドです。
20%を超える高視聴率でしたが、賛否両論でした。


バッドエンドは、衝撃的になる可能性は高いのですが、最近の私には、それを視聴し続ける精神力がありません。
結構世の中、そういう人が増えてきているのではないでしょうか。


現実世界が辛く、どう考えても暗い未来しか見えません。
反論するような情報が各メディアから報じられますが、誰も信じていません。


できれば新シリーズでは、観ていると笑顔になれる展開にしてほしいです。


新シリーズの撮影開始は、例年ですとそろそろですね。
一部では、反町隆史さんが短期間だけ、新しい相棒になり、それ以降は、仲間由紀恵さんらしいです。


反町隆史さんには、GTOやビーチボーイズの時のような、笑顔が似合うキャラを演じてもらいたいですね。

Posted by kanzaki at 2015年05月23日 18:08