2015年06月07日

65歳で司法試験に合格した人の心構えは「謙虚」

65歳で司法試験に合格した人の体験談がありました。


吉村哲夫さん。
元・福岡市東区長です。


勉強のコツは3つ。


1.勉強や生活にリズムをつける

2.自分で自分の限界を決めない

3.仲間をつくり、若者からも謙虚に学ぶ


(日経おとなのOFFより)



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(吉村さんのノート術)


2011年、退職して京都大学法科大学院へ進学。
約40年ぶりの学生生活。
60代で、毎日10時間以上のハードな勉強。
つらくて不安な日々を払拭するため、以下を心がけました。



【1.勉強や生活にリズムをつける】


勉強時間を生活に組み込み、毎日守った。
朝、起きたら15分以内に向かう、食事後はすぐに机に向かう。


やる気がなくても、ともかく机に向かい、本を開く。


「目的のためにプラスの行動をする」


その行動パターンによって生活にリズムが出て、気分も変わっていった。



【2.自分で自分の限界を決めない】


「その歳では無理」と決めるのは、世間の常識でもなんでもなくて自分自身。


「ホームグラウンド」と呼ぶ1冊のノートにコンパクトにまとめ、繰り返し進化させながら頭に入れることにした。


徹夜で丸暗記して受かるような試験ではない。
物事を体系的に理解し、分析する力が大事。


本当に理解していなければ、エッセンスを分かりやすくまとめることは出来ない。
そう思ったら、「シニアでも十分やれる」と思えた。



【3.仲間をつくり、若者からも謙虚に学ぶ】


20代の学生たちは、試験の出題傾向や対策について、情報を共有していた。
その輪に入れてもらうには、自分が同じ目線になるしかない。
ツイッター、ラインなどの使い方を教わって、やりとりした。


上から目線で話すと嫌がられるのは分かっているから、昔話はしない。


髪も床屋から美容院へ変え、七三分けから今のスタイルに。


周りに溶け込もうとする努力、本気で勉強に取り組む姿勢が伝わり、週2回は勉強会を開く仲間もできた。


昔のキャリアと関係の無いところに身を置いて勉強すると、否でも応でも謙虚にならざるを得ない。
心を洗濯して、パリッとなったような気分とのこと。


※※※


体験談を読んで、自分が恥ずかしくなりました。
日々の仕事を吉村さんのように取り組んでいるかといわれれば、そこまで出来ていないと思います。


「謙虚」というのは大切ですね。


特に今の時代、歳が下であっても、すごい人はすごいですから。
自分がその人から何かを得たいなら、謙虚になるのは当然のこと。


謙虚という言葉は、生きていく上で大切ですよね。
つい、日常の単語から消え失せやすいので、意識しなくては。

Posted by kanzaki at 2015年06月07日 14:21