2015年06月14日

戦国武将の間で「茶の湯」が流行ったのは、「茶の湯ヒーリング」「茶の湯セラピー」の効果を狙ったからかもしれません

【千利休のわび茶の心】


戦国武将の間で、「茶の湯」が流行りました。


戦場では恐怖のあまり、発狂してしまう武士がいるほどの極限状態ですからね。
精神安定効果を狙ったのでしょう。


流行の際、織田信長は、手柄をたてた家臣に対して、土地のかわりに高価な茶器を与えたそうです。


茶人として時代の頂点に立っていたのが、豊臣秀吉の茶頭(さどう)となった千利休。
侘茶(わびちゃ)の文化を完成させました。


※わび茶(わびちゃ、侘茶、侘び茶)は、狭義には茶の湯の一様式。

書院における豪華な茶の湯に対し、村田珠光以後、安土桃山時代に流行し、千利休が完成させた茶の湯で、簡素簡略の境地すなわち「わび」の精神を重んじたもの。

また広義には、千利休系統の茶道全体を指す。


千利休は弟子たちにこう語りました。


「茶の湯とは、ただ湯をわかして茶をたてて、飲むばかりなり」


これが、武将たちをとりこにした侘茶の心です。
茶の湯から遊びの要素を切り落として、精神的なものを追求したものなのです。



【抹茶は体に良い】


茶の湯は、体にも良いのです。
茶葉の粉末を茶碗にとり、湯を注ぎ、茶せんでかき混ぜて泡立てて飲みます。
茶葉に含まれるすばらしい成分の数々がまるごととれるのです。


最近、「茶の湯ヒーリング」「茶の湯セラピー」という言葉を耳にします。
武将たちが茶の湯に求めたものも、茶葉による心と体の「癒やし」だったのです。


茶葉を粉末にした抹茶に特に多く含まれているのが、うまみ成分のテアニン(アミノ酸の一種)。
リラックス効果が非常に高く、緊張からこわばった筋肉をときほぐす働きがあります。
しかも速攻性。


お茶の渋味成分であるカテキンは、細胞の酸化を防ぐ作用で注目されています。
胃がんや大腸がんの予防効果も期待されています。

(食文化研究家・永山久夫さんの解説)


※※※


コンビニへ行くと定期的に、抹茶を使った商品が登場しますよね。
しかも、同じ時期に、各社から一斉に出るのが不思議です。
(抹茶とイチゴの商品が、交互に登場しますね)


抹茶は、美肌効果が高いそうです。
上記でも語られているように、「カテキン」は抗酸化作用に優れているので、肌トラブルに悩む女性にはぴったりです。


紫外線対策に欠かせないビタミンC、肌のバリア機能を強めるビタミンEをはじめ、食物繊維、カテキンなどの美肌効果の高い栄養が豊富に含まれています。
色も「緑」というのが、「自然」を連想させ、それだけでも心を落ち着かせますよね。


今は初夏(気温は真夏ですが・・・)。
緑が美しい季節です。
目から入ってくる美しい景色で、心も癒やしましょう。

Posted by kanzaki at 2015年06月14日 17:55