私は、コインランドリーで過ごす時間が好きです。
・洗濯機のモーター音が静かに、そして一定のリズムで鳴り響きます。
どことなく、乗車率の低い電車の中にいる感じ。
・そこそこ広い空間なのに、人の出入りがあまりありません。
たまに洗濯ものを持ち込む人と、回収する人が往来するけれど、ずっと待っている人は皆無。
・世間で流行っているのかよく分からないポップスの有線が、延々と流れています。
・この空間で時間を支配しているのは、洗濯機のカウントダウンタイマー。
誰も、この時間を止めることはできません。
そんな中、椅子に腰掛け、持ってきたタブレット端末で小説やマンガ、雑誌などを眺めています。
のどが乾いたら、全く値引きされていないマイナーなメーカーの自動販売機で、コーヒーを買います。
タブレットで有益な情報を収集しようとか考えません。
コーヒーだって、味なんかどうでもいい。
洗濯と乾燥が終わるまでの間、ただその空間に身をおくのが好きなのです。
私にとって、「都会」のイメージがコインランドリーなのです。
高層ビルでも、人の多さでもない。
このやけに綺麗で無味乾燥な中、機械が黙々と働き、人はなにをするでもないイメージが、まさに都会的。
他のお客と一切の交流が無いのも似ています。
昔の自分の生活を思い出します。
精神的な豊かさを求めるのが、健康的な考えだと思います。
しかし、こういった虚無的な空間に身を委ねるのも、それはそれでいい。
自宅に洗濯機があるかと思いますが、たまにコインランドリーへ出かけてみてください。
一度でも都会で挫折を味わった人間ならば、その空間での無意味な時間の過ごし方に、なにか懐かしいものを感じると思います。
※
ps.
今年の流行語大賞に、「チャレンジ(by東芝)」がノミネートされるのは確実でしょうか?
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