NIKKEIプラスに、誤りがちな日本語表現が紹介されていました。
間違えやすい慣用句と漢字の読み方をご紹介します。
【似ているけど違う慣用句】
×「間が持たない」
○「間が待てない」
正答率14.3%
「間が持てない」は、時間をもてあましてどうしたらよいかわからない、あるいは、会話などをうまくつなぐことができないという意味。
×「足元をすくわれる」
○「足をすくわれる」
正答率14.7%
「すきを突かれて失敗させられる」という意味。
足はすくえるが、足元はすくえない。
ほかに「足元を見る(相手の弱みにつけこむ)」という慣用表現があり、混同しやすいので注意。
×「声をあらげる」
○「声をあららげる」
正答率24.3%
漢字で書くと「荒らげる」。
読み間違えて「あらげる」と言う人が多い。
若い世代ほど「あらげる」派が目立った。
×「采配を振るう」
○「杯菜を振る」
正答率29.6%
采配は柄に紙などの房を付けた道具。
武将が戦場での指揮に使った。
振れば全軍に指揮できる。
大きく振っては部下が混乱する。
○「新規巻き返し」
×「新規蒔き直し」
正答率29.8%
「種を蒔いたが芽が出ないので蒔き直す」から生まれた言葉。
劣勢から反撃に転ずる「巻き返し」と混同しやすい。
※
【惜しいけれど間違っている漢字の読み方】
×「いっせい一代」
○「いっせ一代」
「一世一代」とは一生に一度だけであること。
役者が引退するときに仕納めとして演じる晴れ舞台のことなどを言い、「いっせ」が正しい読み方。
歌舞伎などに触れる機会の多い60代の正答率が高かった。
×「きらぼしのごとく」
○「きらほしのごとく」
「綺羅(きら)」は美しい衣服のこと。
「綺羅星(ほし)のごとく」は綺羅が夜空にまたたく星のようにたくさんある意味になる。
×「上意げたつ」
○「上意かたつ」
正答率29.2%
「上意(じょうい)」は上の者の意思や命令。
「下達(かたつ)」は下に伝えて意思疎通をはかること。
若い人の方が正答率が高かった。
×「すどく」
○「そどく」
正答率46.4%
「素読」は文章の中身を気にせず音読すること。
時代劇で子供が「子、のたまわく」と読む場面がそれだ。
×「じゅっしに余る」
○「じっしに余る」
正答率52.0%
「十指に余る」は10本の指で数えきれないこと。
「十進法」「十戒」「十傑」「十返舎一九(じっぺんしゃ いっく:東海道中膝栗毛の作者)」も「じっ」と読むのが正しい。
※※※
正答率が最も高かったのは、20〜30代のみなさんでした。
就職などのため、試験や面接に備えて学んだ人が多いからのようです。
杏林大学教授・金田一秀穂さんによりますと、
「正しく使える人はそんなにいない。大事なのは相手と理解し合うこと。萎縮しないで話せばいい」
と語っています。
日本語は時代とともに「揺れ」動き、変化しているのですから。
私は恥ずかしながら、上記以外でも勘違いして覚えていたものがたくさんありましたよ。
実践で役立つ場面は少ないとは思いますが、常識として覚えなければいけないかなあと思っています。
たまに、学生が就職活動用に使う一般常識の参考書・問題集をながめることがあります。
どれも学生時代に学んだことなのでしょうが、さっぱり分かりません。
よくテレビ番組で、タレントさんが一般常識クイズに答えています。
40代、50代なのに、高校で習うような難しい問題に答えていて、「よく覚えているなあ」と感心します。
学ぼうと思う心があれば、書籍・学校・インターネットなど、いろんな形で学べる時代。
勉強から卒業してしまった私ですが、再び入学しようと思います。
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