2015年12月12日

母が「新潟大阪屋」の「クラシックバターケーキ(280円)」を好きなわけ

buttercake01.JPG
(「新潟大阪屋」の「クラシックバターケーキ(280円)」。
以前のバージョンは、銀色の食べられる粒(名前不明)が数個、散りばめられていました)


【新潟みやげといえば大阪屋】


新潟(特に新潟市)のおみやげ屋といえば、「新潟大阪屋」です。


●新潟土産は新潟大阪屋
http://www.niigata-osakaya.com/


「万代太鼓」や「葡萄紀行」などが定番商品です。
地元民は、それらのみやげ菓子を自分で買うことは滅多にありません。


買うのは、ケーキ類・シュークリーム・あんみつ等です。


昨今、ケーキに関してはどこのお店も高級路線をたどっていますが、こちらのケーキは庶民派です。
なんだかんだで、ここのイチゴのショートケーキが新潟市で一番人気です。
他県の方が食べたら、普通すぎてなにも感じないでしょう。
この普通の味が、昔から親しんできた我々には良いのです。


ポッキーのイチゴ味って、高級なつぶつぶイチゴ味も良いけれど、安い方の味も大好きでしょ?
あんな感じです。



【新潟大阪屋のクラシックバターケーキ】


そんな大阪屋のケーキで人気が再燃しているのが、「クラシックバターケーキ(280円)」です。


ご年配の方ならば、ケーキといったらバターケーキの事だったかと思います。


大阪屋のバターケーキは、いつの間にやら店頭から姿を消していました。
昨今のバター不足問題のせいでしょうか?
ケーキの中でも古参な味だからでしょうか?


しかし最近になって、普通に常設で販売されるようになりました。
今時の味とは違うので、期間限定で終了するのかと思ったら、ずっと販売しています。
懐かしいこの味に、幼いころの思い出補正が加わり、買い求める方が多いのかもしれません。


私ですら、一口で瞬間的に「懐かしい」と思ってしまいました。
このバタークリームは、適度なねっとり感が新鮮で、それでいて、しつこさは全くありません。


上部周辺の茶色い部分はコーヒー味でして、バターとの組み合わせがちょうどいい。


スポンジとクリームが層になっています。
クリームのおかげなのか、スポンジがしっとりして質量があります。
バームクーヘンに近いかな。
昨今のふわふわ系より、ボディがしっかりしています。


これに合う飲み物は、ブラックコーヒーではないでしょうか。
軟弱な甘々の飲み物では、このバターケーキに負けてしまいます。
案外、熱々のほうじ茶でもイケますよ。


懐かしく美味しいバターケーキを安価(280円)かつ手軽(チェーン店だから)に購入できるのは、嬉しいの一言です。


県外の方なら、新潟駅の万代口の中にある土産屋コーナーで買うのが簡単ですよ。



【母がバターケーキを大好きな理由】


このバターケーキを買ってくると、母がとても喜んでくれます。
1個800円のケーキより喜びます。


母が幼いころの事です。
クリスマスになると、家族みんながわくわく待ちこがれていたものがあります。


父(私の祖母)が職場から、バターケーキを持ってきてくれたのだそうです。
職場のオーナーが毎年、従業員にバターケーキ1台を渡してくれたとか。


1台といっても、とっても小さなものです。
しかし、そのバターケーキは、貧しかった家族全員の表情を明るくさせる力がありました。


今年のクリスマスは、巨大なバターケーキ1台を用意しようかな。

Posted by kanzaki at 2015年12月12日 22:05