作詞・作曲家の小椋佳さん。
御存知の通り、日本勧業銀行(現・みずほ銀行)に勤めていました。
その頃を振り返り、40代の人達へ振る舞い方を伝えていました。
ざっくりまとめると3つになります。
(1)自分の手柄を上司の手柄に:
やりたいことをするために日頃の「環境づくり」に徹する
(2)24時間いつも意識を働かせる:
仕事も、創作も常に意識していることで新しいネタが見つかる
(3)自分が好きで得意なものを仕事にする:
人生の後半戦を迎える40代は見極めるのにいい時期
※※※
50歳を目前にして銀行を退職したのは『平家物語』の「見るべきほどのことは見つ」という心境になったからだそうです。
自分が「組織内存在」になりつつ、「組織外存在」の目でその様子を観察し、歌での表現を続けました。
ただ、組織の中で起きることはほぼ見え、学生時代にやり残した哲学を学びに大学へ戻りました。
平家物語の原文では、「見るべきほどのことはすべて見つ。今はただ自害せん」と書かれています。
ネットで調べたら、「見る必然性のあるレベルのことは見てしまった。いまはただただ自害しよう」という意味でした。
壇ノ浦合戦で平家敗色が濃厚になり、平家側の主なメンバー、安徳天皇などが次々入水していくのを見て発した台詞。
平氏が栄華を極め、滅亡していく一部始終を見ることができたた。(無常感を感じ)この世に未練はない。
この直後に平知盛自身も自害。
●平知盛は、「見るべきほどのことは見つ」と言っ... - 日本語 _ Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12107308147
この日本において、わずか40代でこの境地になれた小椋佳さんに驚きました。
それだけ、いろんなことをがっつりと取り組んできたからこそ言えるのでしょうね。
私は残念ながら、そこまでの成果を職場で残せてはいません。
けれど、一生懸命に取り組んできたつもりです。
幸いなことに私が接する社内のみなさんも、社外のみなさんも、穏やかでやさしい人ばかりです。
みなさん、仕事にまじめに取り組んでおり、まわりの人へのやさしさも忘れない人ばかりです。
私もそうであり続けたいです。
仕事をするうえでの世界を全て見たとは、まだまだ言えません。
仕事以外の世界は、さらに広い世界が存在し、まだこれっぽっちも見てはいません。
人生を折り返しているのに、まだまだ全然経験していません。
残りの時間を無駄にせず生きていきたいものです。
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