「人生を棒に振る」
この表現は嫌ですねえ。
確かに人生も折り返しというのに、特になにかを成し遂げたとか、大成したとかはありません。
それを「人生を棒に振る」と言われたら、確かに反論できません。
※
「人生は未完」
これだとなんだか急に深い言葉になりますね。
実際、完成して終わるなんてことはないと思います。
求めて精進すればするほど、また更に先へ手をのばしたくなるものですしね。
完成してしまったと思ったら、多分それは傲慢。
日本の建造物は昔から、「未完の美」みたいなものがあります。
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承がありまして、わざと柱を未完成の状態にすることで災いをさけるという、魔除けのようなことをしていたりします。
(ex:日光東照宮の「逆さ柱」など)
※
「人生は有限」
永遠に生きられる人間はいません。
限りがあるから、頑張ろうと思えます。
限りがあるから愛おしくもあるのです。
※※※
私自身は多分、道端で野垂れ死ぬ最後のような気がします。
けれどそんな死の間際に、誰かからきれいな花束をもらいたいものですね。
宇多田ヒカルさんの曲じゃないけれどさ。
そうしたら、たとえ未完であろうが、棒に振ろうが、まあいいかって思えます。
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