●公開日:2016年8月全国ロードショー
●「君の名は。」公式サイト:http://www.kiminona.com/
ようやく正月になって映画館で観ました。
今更感はあるでしょうが、感想を簡単に書きたいと思います。
(ネタバレあり)
※
・てっきり、ラノベや深夜アニメのような感じなのかと思っていました。
ところが、これはアニヲタだけではなく、普通の若い子たちにも受け入れられる内容だなあと感心しました。
観ている人の精神が痛まず、爽やかさが残るのは、アクを丁寧に取り除いた料理に通ずる作風だからではないでしょうか。
・私のように中途半端な地方都市に住んでいる人間には、女主人公の住む街も、男主人公が住む街も、思い描くイメージぴったりの田舎と都会でした。
これだけ間逆な街を同じ作品の中で、リアルに描いてあってすごいなあと思いました。
背景の書き込みだけではなく、人と人との間隔や動き、音にも違いが出ているように感じました。
ものすごく緻密な取材をしているのだろうなあ。
・二人の主人公だけではなく、まわりのみんなも、どこにでもいそうな感じ。
もしかしたら、自分も主人公になれるかもしれないと思わせるさじ加減がいいですね。
そういう身近な感じが、観ている人に共感をもたらすのかもしれません。
(設定やらルックスは、実際にいたら男女ともハイスペックな現代っ子だとは思いますが)
・男と女の心と体が入れ替わるという設定は、昔からあります。
しかしそこに、3年という時間差を組み込んだのが、ありそうでなかった設定ですよね。
だからこそ後半に、自分たちの努力で未来を変えることができました。
・そういえば、なんで主人公たちは、3年のズレがあることに気づかなかったのでしょうね。
だって、スマホやらカレンダーやらで、今が西暦何年なのかを知る機会はいくらだってあったのに。
スマホで日記までつけているのにね。
「夢を見ている」ような間隔な時もあるみたいだし、その事実に気づくと、何かしらの力が働いてあやふやにしてしまうのかも。
・あえてなのでしょうが、割りかし、観ている人を泣かせようというわざとらしい演出はしていません。
割りとドライな感じもあり、そこはラノベ的というか、現代的です。
ひょっとしたら、10代の人なら号泣なのかもしれませんが。
けれど、このぐらいのさじ加減をできる制作陣だからこそ、大ヒットしたのかもしれませんね。
こんなにもロングランで大ヒットするとは。
映画を観た人は、第2、第3の「君の名は。」を欲しているかと思います。
制作側だって意識するでしょうから、今年上映する作品に期待したいですね。
※※※
映画館で予告をしていた下記の映画。
これはヒットするのでしょうかね。
●映画「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」オフィシャルサイト 神山健治監督初の劇場オリジナルアニメーション!
http://wwws.warnerbros.co.jp/hirunehime/
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