2018年04月11日

春はどこから来るのか?


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最近、リアルに「人手不足」を感じます。
一番痛感するのが、「確認する人がいない」ということ。


今はマネージャー職であっても、プレーヤーとしての実績もあげないといけない。
自分の仕事だけで手一杯なのに、さらに人のことまで面倒をみている余裕がない。


だから、回ってきた書類は適当に見て、ハンコを押すだけになってしまう。
みんながみんなそうだから、多くの人が見ても、誰も間違いに気づかない。
本当の意味で、確認する人がいないのです。


一つのプロジェクトは、無数のやるべきことを組み合わせて完成します。
どのタスクがどれぐらい進行しているかを確認する人が必要。
けれど忙しすぎて、中心となるリーダーは、各部署へ丸投げ。
さらに各部署は、業者へ丸投げ。
それぞれのタスクには「締め切り」があるわけですが、それを意識せずにいると、あとで取り返しのつかないことになります。


特に、海外とのやりとりは怖いですね。
実際に、相手と会って話せないですから。
メールだけのやりとりになってしまう。
もちろん、地方と東京の間でも、そういうのはあります。


ネットワークやパソコン、機械が発達しすぎて、ある意味、オートメーション化しています。
締め切りを守らないで、なあなあにしていると、オートメーション化しているが故に、間違ったまま業務がどんどん進行してしまう。
忙しすぎたり、人手不足だったり、時間不足だったり、経験不足だったり、リスク対策不足だったり、原因は複数がからみあっています。


昔は、おせっかいやきがいたものです。
世話好きがいたものです。
そういう人達が、いろんな人や物事に目を向けていたから、大事になる前になんとかなった。
今はどこもカツカツ。
おせっかいやきは、リストラか定年退職。
そうなりえるはずの人も、余裕がないからそうならない。


多分、この日本に陽気な春なんてこないと思う。
疲労こんぱいし、消耗し、永遠に冬のような時期がずっと続く。
春が来ると思うから頑張れるというのに、そういう希望すら持てなくなったものです。

Posted by kanzaki at 2018年04月11日 23:35