2018年11月16日

PDCAは時代遅れ。泥臭くてタフな「DCPA」とは?〜ITが可能にした「まずやってみる」という仕事の進め方

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●どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから_の仕事と転職のルール _ 尾原 和啓 _本 _ 通販 _ Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4478102023/


この本の第1章にて、『これからの仕事の原則は失敗を前提とした「DCPA」』が書かれています。


●PDCAは時代遅れ? 泥臭くてタフな「DCPA」とは
https://www.bizcompass.jp/original/re-tips-111-1.html?markkey=mg0622


・PDCAサイクルとは、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)」という仕事の流れのことです。


・最近「もはやPDCAは時代遅れ」「PDCAでは現在のビジネスシーンは戦えない」と断じる向きも出てきています。


・PDCAに代わるものが「DCPA」というサイクルです。
ITが可能にした「まずやってみる」という仕事の進め方です。


・PDCAサイクルの弱点は、最初のP、つまり計画作りに時間が掛かり過ぎます。


・DCPAプロセスの大きな特徴は、失敗することを前提にしている点です。
D(実行)→C(検証)の部分を同時多発的に短期間で複数行い、最速で何らかの答えや方向性を見つけ出すことを目的としています。
そのため、10回のうち9回が失敗でも構わないのです。


・今後さらにIT技術が進化する中で、まず実行してみてから、随時、軌道修正をしていくというDCPAアプローチが存在感を増していくことは間違いありません。


・今の時代にDCPAサイクルが適しているのは、変化の速さに加え、世の中の“不確実性”が高まっていることからも説明ができます。分析に必要な情報が十分に揃わないことも多々生じています。


・既にDCPAプロセスを意識している人からは、完璧を求めずにできることから実行していくことで、結果として次にやることが見えてきたり、できることが増えたりしていく、という声が寄せられているといいます。


※※※


経営者側からみれば、これは良いやり方です。
その下に仕えてみる身としては、経営者の思いつきに振り回されることになります。
従業員は、「結局、成功しなければクビ」という圧力と戦うことになりますから。


しかし、数人で作り上げた会社だと、このやり方がしっくりいくでしょうね。
どんどん変化していっても、少人数なら柔軟に対応しやすいですから。



仕事でも、「個人レベルのライフハック」として使うのなら、手っ取り早く導入できるのではないでしょうか。
私が今年1年で一番活用しているライフハックは、「最初にちょっとだけやってみる」です。


新しい仕事が来たら、どんなに忙しくても、とりあえずちょっとだけやってみる。
ちょっとだけやってから横に置くのです。


●この「ちょっとだけやってみる」ことの4つの効果

(1)難易度が把握できる
(2)内容を正確に理解できる
(3)裏で準備を進めることができる
(4)情報への受信感度が高まる


【関連記事】仕事を「爆速で終える人」は、最初に「ちょっとだけやってみる」を実践している
http://kanzaki.sub.jp/archives/004014.html


冒頭の「まずやってみる」も、これと同じではないでしょうかね。


仕事でもプライベートでも一番しんどいのは、最初の重い腰を上げるときではないでしょうか。
始まってしまえば、意外と動けるものなのですが、とにかく最初が辛い。


重い腰をあげる最良な方法は、「ハードルを下げること」。
いきなり完璧なものをやろうと思わず、できるとこだけやってみる。
もしくは、全体像をぼんやり・ざっくりつかんでみる。
そういうハードルの低いことから始めることで、少しずつ前へ進むことができます。


この考えは、生きる上で身軽になれるように思います。

Posted by kanzaki at 2018年11月16日 22:30