平成最後のクリスマス。
ここ数年は、気の置けない仲間たちや、家族と家で過ごすという傾向が強くなっているそうです。
お金もそこまでかけないとか。
とある調査では、ひとり暮らしの若者の半数以上はひとりで過ごすそうです。
そして、そのうち7割以上が、「ひとりでも寂しいと思わない」と回答しました。
バブルの頃とかは、カップルでイブや当日を過ごすのが素敵というイメージだったそうですね。
高級なディナー、高額なプレゼント、高級なホテルみたいな。
私は、テレビでしかその様子を知りませんが・・・。
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堅実な現代、派手なバブル期。
そういや更に昔はどうだったのでしょう。
明治・大正期の文学者「森 鷗外(もりおうがい)」が、クリスマス好きで知られています。
若い頃にドイツで留学した影響で、生活にヨーロッパ風を取り入れていました。
長女の「森 茉莉(もりまり)」は作家で、父・鷗外の話しを中心に多くのエッセイを執筆しました。
そのエッセイに、自身が幼かった頃のクリスマスの思い出を書いています。
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父・鷗外を「パッパ」と呼んでいました。
12月、パッパと母は、何度も三越へ行きました。
理由は、子供たちへのプレゼントを選ぶためです。
次女・杏奴(あんぬ)には真っ赤なジャケット、弟・類(るい)には本人の希望で自転車。
応接室に大きなモミの木を飾り、木の足元にプレゼントを置きます。
子どもたちを部屋に招き入れると、子どもたちは木に駆け寄り、自分の名前が書いた包みを見つけて喜びます。
その様子を鴎外はニコニコ眺めていたそうです。
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木の足元にプレゼント。
その言葉に、つい大昔の子供番組「ママとあそぼう!ピンポンパン」を思い出しました。
番組最後、出演者の子供たちが「おもちゃの木」と呼ばれる木のセットから自分の好きなおもちゃを持って帰ることができます。
あれは子供心に、めちゃくちゃ羨ましかったですよ。
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私の幼い頃、クリスマスの頃になると、父が遠洋漁業から戻ってきました。
戻ってくる直前、遠方から電話をかけてきてくれました。
そして、欲しいおもちゃを伝えると買ってきてくれました。
あれは嬉しかったなあ。
大人になり、自分で好きにモノが買えるようになりました。
親に自動車などを買ってやることもできます(私自身は持ってないのですが)。
それでもやはり、ピンポンパンの「おもちゃの木」はいまだに憧れます。
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