2019年04月27日

会話中、相手が間違った言葉を使っていた場合の対処法〜大人の対応力(著:齋藤 孝)

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【相手が間違った言葉を使っている】


相手が明らかに言葉を間違って使っている場合にどうするか。


言葉は変化するもの。
時代や多数決で決まっていくようなところがあります。
誤用が定着し、そのまま辞書に掲載されることも。
いちいち「それは日本語がおかしいよ」と指摘していては角が立ち、雰囲気が悪くなります。


言葉に関するクイズでもない限り、適当に流すのが良いでしょう。


流していい間違いについては「無かったこと」にする。


修正しなければいけない場面では、自ら「正解例を出す」という対応がベスト。
「なるほど〜というか〜」方式を使います。


例→「なるほど、役不足というか、力不足だよね」


「なるほど」で意味が通じていること、共有できていることを伝えた上で、「というか」と修正するのです。
この言い方であれば、相手のプライドが傷つくこともありませんし、会話上もスマートです。



相手・・・例えば、部下の全般的な日本語の向上を目指していては骨が折れます。
明らかな間違いに限り、上記のように対処すればいい。


著者は、大学の授業で学生が一生懸命発言しているような場合、仮に日本語が間違っていても、「そこ、間違っているよ」などと口を挟むことはありません。


なぜなら、多少の誤用よりも、生徒の表現や熱量を大事にしたいと考えているからです。
場合によっては、意味さえ分かればいいとさえ考えています。


誰でも、自分が必死に伝えようと話している場面で、日本語の間違いをたびたび指摘されていれば、気持ちが萎えますよね。


相手の意を汲みつつ誤用は流し、必要であれば自ら正解を出す・・・そうフレキシブルに動いてこそ、大人の対応力といえるのではないでしょうか。


※※※


社会人あるあるですね。


相手は良かれと正しているのでしょうが、それが何度もあると、こちらも萎えてしまいます。
そのうち、その人とは必要なこと以外は話さなくなります。
毎回、国語のテストをしているような気分になるからです。

Posted by kanzaki at 2019年04月27日 17:20