2019年06月23日

東大教授が教える独学勉強法 (著者・柳川範之)〜2018年最も読まれた文庫・独学とは答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強のこと

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「独学勉強法」というから、ハウツーものかと思ってました。
しかし、そういった事は殆ど書いていません。


「独学のススメ」という内容です。
だからこそ、読んだ方が良いです。


中高生の受験、社会人の資格試験というものは、この本ではとりあげていません。
そこは期待してはいけません。


「答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強」


これを著者は、読者に身に着けてもらいたいのだそうです。
そのためには、自分のペースで勉強できる独学が良い。
学びを自分の中で熟成・加工し、成果をアウトプットするのです。


確かに勉強って、それが本質なんだろうなあ。


著者は、あせらないで、ゆっくり勉強してくださいとも付け加えています。



自分で勉強してみると、人生の選択肢が広がるとも語っています。


よくよく自分の人生を振り返ってみたら、社会人になって身につけた知識は「独学」ばかりでした。


会社の仕事も独学。
たとえば法務関係なんて、前任者から引き継ぎもない中で担当し、しかもめまぐるしい法改正に一人で対応していました。
しかしそのおかげで、勉強嫌いなアホな私でも、なんとかこなせるようになりました。


勉強というのか分かりませんが、写真や絵画、プログラムとかだって、自問自答しながら学びました。
強制でやっているものじゃないからこそ、分からないことは調査したり、教えてもらいに積極的に足を運びました。


それらは実際、仕事にも役立っているし、仕事以外のところで社会と幅広く接点を持つきっかけになりました。


今日は、子供たちのお絵描き教室の日でした。
休日、大きな施設で、大勢の子供たちとお絵描きをして過ごすことができる会社員なんて、そうそう世の中にはいないと思います。
運営は大変ですが、ものすごくやりがいがあり、大きな刺激を受けています。


独学というのは、受け身ではない「能動的」「積極的」な生き方のきっかけになるのかもしれませんね。

Posted by kanzaki at 2019年06月23日 19:05