ゆっくり話せば、心に余裕ができ、感情のコントロールができます。
医師・小林弘幸(こばやし・ひろゆき)さんの本に、理由が書かれていました。
小林先生は自律神経研究の第一人者です。
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・大企業のトップとお話しする機会が多々ありますが、非常にゆっくり丁寧に話される方がほとんどです。
・スタッフがミスをしても、怒鳴りたい気持ちを飲み込み、あえてゆっくりした言い方をするのです。
自分も相手も心が落ち着き、起きてしまったミスに対し、冷静に対処できるようになります。
職場に限らず、家族や友人、地域など、どのシーンでも有効です。
ゆっくりした言い方は誰でも今すぐマネできる、物事をスムーズに運ぶコツです。
・心に余裕がある時の呼吸は1分間に15〜20回程度。
緊張していると1分間に20回以上になります。
呼吸が浅くなると低酸素状態に陥り頭が働かなくなるため、言い方で失敗することが多くなります。
ゆっくり話すと、しっかり呼吸することができます。
血管が開き、末梢まで血流が良くなるので、心身ともにリラックスでき、言い方で失敗することが確実に減ります。
言葉が口をついて出る前に、もう一度頭の中で内容をかみ砕き、適切な言い方に置き換える余裕が生まれるのです。
発言ポイントを絞ることもでき、簡潔で分かりやすい言い方にもできるようになります。
・ゆっくり話すと、話しに説得力が生まれます。
プレゼンや面接など、言い方が問われるシーンでは、「ゆっくり」が非常に効果的です。
特に言い出しを意識的にゆっくりすると、その後もゆっくりしたペースを維持できます。
・ゆっくり話すと、言葉が感情に左右されなくなります。
言葉を発する前に、感情を打ち消す余裕が生まれので、怒っている、喜んでいるなどの「衣」を着なくなります。
何色にも染まっていない平常心に満ちた言い方をすることができます。
報道番組でキャスターがニュースを伝える際も、ゆっくり話しています。
賛否の分かれるニュースを伝えていても、キャスター自身の感情を読み取ることができなくなるからです。
・ゆっくり話すと呼吸が深くなり、自律神経を整えることができます。
絶妙なタイミングで相槌を打ったり、会話を広げたりできるので、相手は心地よくなり虜にされてしまいます。
押すところは押す、引くところは引くという、駆け引きを上手に行える人に変身できます。
・ゆっくり話すためには「ゆっくり話す」と意識するしかありません。
逆に言うと意識さえすれば、ターゲットを的確にとらえられます。
これまで、つい早口になってしまっていたけれども、「ゆっくり話す」と常に意識することで、必ずゆっくり話せるようになります。
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シンプルで今すぐに実行できますね。
何もできない今だからこそ、心をフラットにするこの方法は有効だと思います。
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