2020年06月18日

私のような就職氷河期以降の人たちと、それ以前の人たちでは、『仕事のやり方の説明』が違うように思います

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私のような就職氷河期以降の人たちと、それ以前の人たちでは、『仕事のやり方の説明』が違うように思います。



以前は、「自分で考えるのが仕事」でした。
言ってみれば、上司が「スローガン」を掲げて、精神論の伝達が社員教育だったのです。
細かいことは、自分で考えろと放任主義。
しかし今は、会社への所属の仕方が多様化してきました。
そんな中、昔みたいな教育方法では、人はついてきません。


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現在は、「具体的な行動」を提示することが社員教育なのです。
「MORSの法則(具体性の法則)」というものがあります。


M=Measured(計測=数えることができる)
O=Observable(見ること、聞くことができる)
R=Reliable(同意、信頼できる)
S=Specific(明確である)
 


この4つの要素が揃って、はじめて「行動」と呼べるのです。
「誰が見ても、誰が聞いても、何をやっているかがわかる」 のが大事なのです。
曖昧さ、不明瞭さを排除し、具体性を待たせることが大切です。
精神論ではないのです。


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「結果に直結している行動を分解し、結果に至るまでにどのような行動を取ればいいかのステップを示す」


これを具現化したマニュアルで有名なのが、無印良品の店舗で使われているおよそ2000ページに及ぶマニュアル「MUJIGRAM」や、本部業務用のマニュアル「業務基準書」です。


無印良品は、このマニュアルの存在により、業務を個人の勘や経験に頼らない「仕組み」へと変えました。
「やり方」を伝える仕組みを築き上げて成功した代表例です。


●無印良品は2000+6600ページの「マニュアル」で生き返った _ DIAMOND SPECIAL _ ダイヤモンド・オンライン



石田淳さんの「行動科学マネジメント」についての解説に、上記のようなことが書かれていました。
人に説明するのに「MORSの法則」は、良い基準ですね。


私自身は人に説明する場合、「説明する前に『文章』にしてみる」ことをしています。
紙に文章を書いてみると、「結局、最終的に何を言わんとしているのか」を明確にできます。


きちんと「文章」にできない説明は、必ず「漏れ」があります。
相手が理解できない要因となってしまいます。


紙1枚にまとめてみる。
そのまとめたものを相手に渡し、それを元に説明すると理解度が高まります。


理解度だけでなく、「相手に『仮のゴール(最終目標)』」を示すこともできます。
それを目指すための道筋を理解してもらいやすいです。


『仮』のゴールとしたのは、やっていく中で、最適なゴールが変わっていくこともあるからです。
縛られ過ぎて、大切なことを見失うのでは意味がありませんから。


紙1枚にまとめる手法は、トヨタが行っていることでも有名ですね。


●元トヨタ社員直伝!「すべてを紙1枚」にまとめる技術とは? _ 一流のノート術 _ ダイヤモンド・オンライン

Posted by kanzaki at 2020年06月18日 22:05