2020年06月20日

子供を対象にしたお絵描き教室は、教室に来たら、少なくとも3回ぐらいは笑ってはしゃぐ場所であってほしい

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上記は、生徒さんが描いた水彩画です。
漫画「約束のネバーランド」のなんちゃらかんちゃらだそうです。
最近は、子供たちから漫画やアニメを教えてもらうことが多いです。


モチーフがあるとはいえ、海外のアーティストが描いたかのような絵で凄いですよね。
迷いなく背景に黒と青を塗り、その上から筆の水しぶきで表現。
下書きなしで、頭の中にあるものを瞬時に具現化できるのは素晴らしいですよ。


以前には、「ガールズアンドパンツァー」の全キャラについて教えてもらいましたが、あまりの情報量の多さに覚えきれませんでした。
子供たちの記憶容量の広さには驚くばかりです。
それが、絵の表現につながるのかな。



私たちのお絵描き教室には、他のお絵描き教室にも並行して通っている子がいます。
もう一方の教室では、間違いなどの指摘箇所は、どんどん先生が直すそうです。
美大に行くとか、なにか明確な目標があるならそういうのには、ちゃんと意味があるでしょうね。


ちなみに最近の首都圏の美大は、地方からの学生は少ないです。
そして、首都圏の男の子も少ない。
首都圏のお嬢様の比率が大きいです。
銀座の有名な画廊ですら、絵がまったく売れない時代。
世界が注目するような新進気鋭の作家は、もう日本のこの美術環境では無理ではないでしょうか。


私は、子供が描く絵というのは、ルールにしばられて描くものではないと思っています。
好きなように描けばいい。
そして、その作品の良さは、大人が見つけてあげればいい。


駄目なところを指摘するんじゃなく、本人がこうしたいけれどやり方が分からないという時にだけ、助言してあげればいい。
ただし説明はするけれど、大人がその作品に筆をおろしてはいけない。
習字の添削の朱色の線じゃないんだからね。


いろんな考えの先生がいると思いますが、私が考えるお絵描き教室は、教室に来たら、少なくとも3回ぐらいは笑ってはしゃぐ場所が最高だと思っています。

Posted by kanzaki at 2020年06月20日 22:14