2020年07月16日

ラベリング〜心の状態を「言葉」で確認することで落ち着きを取り戻す

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悩みはいつも、心の内側に生じます。
だから、悩みを抜けるには、心の外にある体の感覚へ意識を向けるのが良策です。


海外のビジネス系ライフハックサイトを読むと「マインドフルネス」という言葉をよく目にします。
アップルのスティーブ・ジョブズが実践していたとかが有名です。
いわば「瞑想」ですね。


これは実際、どういうことをするのか、我々一般人にはよく分かりませんよね。
早朝、お寺で座禅とか組むのかなとか、感覚的にそんなことぐらい。


目的は、「心の状態をきちんと見る」ということです。
それをする方法の一つをご紹介します。



【心の状態を「言葉」で確認する】


座禅なんてしなくていいですよ
心の状態を「言葉」で確認してみましょう。


苦手な人の前で緊張したら、「私は緊張している」と確認します。


長時間、スマホをダラダラ見てしまったら、「頭が混乱し、落ち着かないな」「心がざわついているな」と客観的に確認します。


それらを眼をつむって確認すると、心が落ち着きます。


仕事中も、家族といる時も、いま自分の心はどんな状態なんだろうと意識するようにします。
疲れを感じているのか、イライラしているのか、気落ちしているのか、客観的に確認するのです。


この言葉で確認することを仏教の世界では「ラベリング」と呼びます。
心の状態に名前を貼って、客観的に理解してしまうのです。


自分の日常の動作を「〇〇をしている」と、ありのまま言葉で確認するのです。


言葉で確認すると、心の反応(怒りとか気落ちとか)から抜け出せます。
反応から抜出だすと、心は落ち着きます。


メンタルヘルスの基本として、この言葉で確認するというのは役立ちますよ。

Posted by kanzaki at 2020年07月16日 07:00